メンバが 1,000,000 個以上あり基数がキー属性の 95% 以内であるような非キー属性については、属性階層を無効にするか、AttributeHierarchyOptimizedState プロパティに NotOptimized を設定します
このルールでは、各ディメンション内の、メンバの推定カウントが 100 万個以上の各ディメンションで有効な属性階層を分析します。この分析では、推定カウントがディメンションのキー属性の推定カウントの 95% を超える、有効な属性があるかどうかを調べます。推定カウントがキー属性の推定カウントの 95% を超える属性とは、基数が大きい、つまり、キー属性とほぼ 1 対 1 のリレーションシップであるということです。
注意 |
---|
有効な属性の AttributeHierarchyEnabled プロパティは True に設定されています。 |
ベスト プラクティスと推奨事項
最適なパフォーマンスを得るには、通常、基数の大きな属性は、参照可能な属性ではなくメンバ プロパティとして構成する必要があります。メンバ プロパティとしてのみ参照できるように属性を構成するには、属性の AttributeHierarchyEnabled プロパティを False に設定します。
基数の大きな属性で属性階層を有効にすると、通常、クエリのパフォーマンスが低下し、有用なクエリ結果が返されなくなります。また、基数の大きな属性は、値を共有するメンバがほとんどないので、通常、ピボットしたりグループ化したりする意義があまりありません。たとえば、電話番号は、各顧客のメンバ プロパティとして参照することはありますが、電話番号に基づいてピボットしたりグループ化したりできても、役には立ちません。
それでも、基数の大きな属性を参照する必要がある場合は、AttributeHierarchyEnabled プロパティに加えて、属性の次のプロパティを設定することを検討してください。
AttributeHierarchyOptimized プロパティを NotOptimized に設定します。
GroupingBehavior プロパティを DiscourageGrouping に設定します。
これにより、パフォーマンスが向上し、この属性はグループ化してもあまり役に立たないという情報がクライアントに提供されます。
詳細情報
属性のプロパティの詳細については、SQL Server オンライン ブックの「ディメンションと属性の定義および構成」を参照してください。
基数の大きな属性に関連するパフォーマンスの問題の詳細については、「SQL Server 2005 Analysis Services パフォーマンス ガイド」の「属性のオーバーヘッドの軽減」を参照してください。