SQL から C への変換

次の表に、SQL Server の日付型または時刻型から C 型に変換する際に考慮する問題を示します。

変換

SQL_C_DATE

SQL_C_TIME

SQL_C_TIMESTAMP

SQL_C_BINARY

SQL_C_CHAR

SQL_C_WCHAR

SQL_CHAR

2,3,4,5

2,3,6,7,8

2,3,9,10,11

1

1

1

SQL_WCHAR

2,3,4,5

2,3,6,7,8

2,3,9,10,11

1

1

1

SQL_TYPE_DATE

OK

12

13

14

16

16

SQL_SS_TIME2

12

8

15

17

16

16

SQL_TYPE_TIMESTAMP

18

7,8

OK

19

16

16

SQL_SS_TIMESTAMPOFFSET

18,22

7,8,20

20

21

16

16

記号の説明

記号

意味

OK

変換の問題は発生しません。

1

SQL Server 2008 より前の規則が適用されます。

2

先頭および末尾にあるスペースは無視されます。

3

文字列が日付、時刻、タイム ゾーン、またはタイム ゾーン オフセットに解析され、秒の小数部は 9 桁まで許容されます。タイム ゾーン オフセットが解析されると、時刻はクライアントのタイム ゾーンに変換されます。この変換中にエラーが発生すると、"Datetime フィールド オーバーフロー" というメッセージで SQLSTATE 22018 の診断レコードが生成されます。

4

値が日付、タイムスタンプ、またはタイムスタンプ オフセットの有効な値ではない場合、"キャストした文字コードが正しくありません" というメッセージで SQLSTATE 22018 の診断レコードが生成されます。

5

時刻が 0 以外の場合、"分数が切り捨てられました" というメッセージで SQLSTATE 01S07 の診断レコードが生成されます。

6

値が時刻、タイムスタンプ、またはタイムスタンプ オフセットの有効な値ではない場合、"キャストした文字コードが正しくありません" というメッセージで SQLSTATE 22018 の診断レコードが生成されます。

7

日付部分は無視されます。

8

秒の小数部が 0 以外の場合、"分数が切り捨てられました" というメッセージで SQLSTATE 01S07 の診断レコードが生成されます。

9

値が日付、時刻、タイムスタンプ、またはタイムスタンプ オフセットの有効な値ではない場合、"キャストした文字コードが正しくありません" というメッセージで SQLSTATE 22018 の診断レコードが生成されます。

10

値が有効な時刻の場合、日付部分は現在のクライアントの日付に設定されます。

11

値が有効な日付の場合、時刻は 0 に設定されます。

12

"データ型の属性に関する制限に違反しました" というメッセージで SQLSTATE 07006 の診断レコードが生成されます。

13

時刻は 0 に設定されます。

14

SQL_DATE_STRUCT を格納するにはバッファの大きさが十分ではない場合、"数値が範囲を超えています" というメッセージで SQLSTATE 22003 の診断レコードが生成されます。

15

日付は現在のクライアントの日付に設定されます。

16

変換された文字列値の秒の小数部以外を格納するにはバッファの大きさが十分でない場合、"文字列データの右側が切り捨てられました" というメッセージで SQLSTATE 01004 の診断レコードが生成されます。日付、時刻、またはオフセット部分を切り捨てずに文字列値を格納するにはバッファの大きさが十分でない場合、"数値が範囲を超えています" というメッセージで SQLSTATE 22003 の診断レコードが生成されます。日付とタイムスタンプ オフセットでは、変換された文字列の右端に秒の小数部が含まれないため、SQLSTATE 01004 は生成されないことに注意してください。したがって、切り捨てにより、データの損失が発生します。

17

SQL_SS_TIME2_STRUCT を格納するにはバッファの大きさが十分でない場合、"数値が範囲を超えています" というメッセージで SQLSTATE 22003 の診断レコードが生成されます。

18

時刻が 0 以外の場合、"分数が切り捨てられました" というメッセージで SQLSTATE 01S07 の診断レコードが生成されます。

19

サーバー側の型が datetime または smalldatetime の場合、値は SQL Server 2000 以前のリリースと同じように返されます。これは、TDS ワイヤ形式に対応し、smalldatetime の場合は 4 バイトの値、datetime の場合は 8 バイトの値になります。

サーバー側の型が datetime2 の場合、値は SQL_TIMESTAMP_STRUCT として返されます。返された値を格納するにはバッファの大きさが十分でない場合、"数値が範囲を超えています" というメッセージで SQLSTATE 22003 の診断レコードが生成されます。

20

時刻はクライアントのタイム ゾーンに変換されます。この変換中にエラーが発生すると、"Datetime フィールド オーバーフロー" というメッセージで SQLSTATE 22008 の診断レコードが生成されます。

21

SQL_SS_TIMESTAMPOFFSET_STRUCT を格納するのにバッファの大きさが十分である場合、値は SQL_SS_TIMESTAMPOFFSET_STRUCT として返されます。それ以外の場合は、"数値が範囲を超えています" というメッセージで SQLSTATE 22003 の診断レコードが生成されます。

22

値がクライアントのタイム ゾーンに変換されてから、日付が抽出されます。これにより、タイムスタンプ オフセットの種類によるその他の変換との一貫性が提供されます。この変換中にエラーが発生すると、"Datetime フィールド オーバーフロー" というメッセージで SQLSTATE 22008 の診断レコードが生成されます。これにより、単純な切り捨てによって取得された値とは異なる日付になることもあります。

このトピックの表では、クライアントに返される型とバインドの型との間の変換について説明しています。出力パラメータでは、SQLBindParameter で指定されたサーバー側の型がサーバー上の実際の型と一致しない場合、サーバーによって暗黙的な変換が実行され、クライアントに返される型は SQLBindParameter で指定された型と一致します。これにより、サーバー側の変換規則が上記の表の内容と異なると、予期しない変換結果が発生する場合があります。たとえば、既定の日付を指定する必要がある場合、SQL Server では現在の日付ではなく 1900-1-1 が使用されます。

関連項目

概念