パラメータと結果のメタデータ

IPD フィールドに返される情報

IPD フィールドには次の情報が返されます。

値の範囲が連続しない場合があります。たとえば、"8,10..16" には 9 がありません。有効桁数が 0 より大きい場合は、小数点が追加されるためです。

ドライバですべての SQL_TYPE_TIMESTAMP 値をサーバーに送信するための共通の型として使用されるため、datetime2 は、smalldatetime および datetime の typename として返されます。

SQL_CA_SS_VARIANT_SQL_TYPE は新しい記述子フィールドです。このフィールドは、アプリケーションで sqlvariant (SQL_SSVARIANT) 列とパラメータに関連付けられた値の型を指定できるようにするために IRD と IPD に追加されました。

SQL_CA_SS_SERVER_TYPE は新しい IPD 専用フィールドです。このフィールドによって、アプリケーションは SQL_TYPE_TYPETIMESTAMP (または C 型の SQL_C_TYPE_TIMESTAMP を持つ SQL_SS_VARIANT) としてバインドされるパラメータの値がサーバーに送信される方法を制御できます。SQLExecute または SQLExecDirect が呼び出されるときに SQL_DESC_CONCISE_TYPE が SQL_TYPE_TIMESTAMP (または SQL_SS_VARIANT でその C 型が SQL_C_TYPE_TIMESTAMP) の場合は、次のように SQL_CA_SS_SERVER_TYPE の値によってパラメータ値の表形式のデータ ストリーム (TDS) の型が決まります。

SQL_CA_SS_SERVER_TYPE の既定の設定は SQL_SS_TYPE_DEFAULT です。上の表で説明したように、SQL_DESC_PRECISION および SQL_DESC_LENGTH の設定は、SQL_CA_SS_SERVER_TYPE の設定に照らし合わせて検証されます。この検証が失敗すると、SQL_ERROR が返され、"データ型の属性に関する制限に違反しました" というメッセージで SQLState 07006 の診断レコードが記録されます。このエラーは、SQL_CA_SS_SERVER_TYPE が SQL_SS_TYPE DEFAULT 以外の値に設定され、DESC_CONCISE_TYPE が SQL_TYPE_TIMESTAMP でない場合にも返されます。これらの検証が実行されるのは、次のような記述子の整合性の検証が発生する場合です。

• SQL_DESC_DATA_PTR が変更されたとき

• 準備時または実行時 (SQLExecute、SQLExecDirect、SQLSetPos、または SQLBulkOperations が呼び出されたとき)

• 準備の遅延を無効にして SQLPrepare を呼び出すか、準備完了後に実行されていないステートメントで SQLNumResultCols、SQLDescribeCol、または SQLDescribeParam を呼び出すことによって、アプリケーションで遅延なしの準備が強制されたとき

SQLSetDescField の呼び出しによって SQL_CA_SS_SERVER_TYPE を設定する場合、その値は、SQL_SS_TYPE_DEFAULT、SQL_SS_TYPE_SMALLDATETIME、または SQL_SS_TYPE_DATETIME にする必要があります。これらの値ではない場合、SQL_ERROR が返され、"無効な属性またはオプションの ID" というメッセージで SQLState HY092 の診断レコードが記録されます。

SQL_CA_SS_SERVER_TYPE 属性を使用できるのは、datetime および smalldatetime でサポートされ、datetime2 ではサポートされない機能に依存するアプリケーションです。たとえば、datetime2 では、dateadd 関数と datediif 関数を使用する必要がありますが、datetime と smalldatetime では算術演算子も使用できます。ほとんどのアプリケーションではこの属性を使用する必要はないので、使用しないでください。

IRD フィールドに返される情報

IRD フィールドには次の情報が返されます。

関連項目

概念