マイニング モデルのドリルスルーを有効にする方法

マイニング モデルのドリルスルーを有効にした場合は、モデルの参照時に、モデルの作成に使用されたケースに関する詳細情報を取得できます。この情報を表示するには、必要な権限があり、構造が既に処理されている必要があります。

権限 :    モデル データや構造データのドリルスルーを行うユーザーは、マイニング モデルまたはマイニング構造に対する AllowDrillThrough 権限を持つロールのメンバである必要があります。ドリルスルー権限は、構造およびモデルで個別に設定されます。

  • モデルのドリルスルー権限があれば、構造で権限が与えられていない場合でも、モデルからドリルスルーを行うことができます。

  • 構造のドリルスルー権限がある場合は、StructureColumn (DMX) 関数を使用して、構造列をモデルからドリルスルー クエリに含めることもできます。SELECT… FROM <構造>.CASES 構文を使用して、構造内のトレーニング ケースおよびテスト ケースのクエリを実行することもできます。

トレーニング ケースのキャッシュ :   マイニング構造内のトレーニング ケースに関する情報が取得されることで、ドリルスルーが機能します。この情報は、構造が処理されるときにキャッシュされます。そのため、MiningStructureCacheMode プロパティを ClearAfterProcessing に変更して、キャッシュされたデータをすべて消去した場合、ドリルスルーは機能しません。

注意注意

トレーニング ケースがキャッシュされていない場合、ケース データを表示するには、MiningStructureCacheMode プロパティを KeepTrainingCases に変更してからモデルを再処理する必要があります。

詳細については、「マイニング モデルとマイニング構造におけるドリルスルーの使用 (Analysis Services - データ マイニング)」を参照してください。

マイニング モデルのドリルスルーを有効にするには

  1. Business Intelligence Development Studio のデータ マイニング デザイナの [マイニング モデル] タブで、ドリルスルーを有効にするマイニング モデルの名前を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [プロパティ] ウィンドウで [AllowDrillthrough] をクリックし、[True] を選択します。

  3. [マイニング モデル] タブでモデルを右クリックし、[モデルの処理] をクリックします。

マイニング構造のキャッシュを有効にするには

  1. Business Intelligence Development Studio のデータ マイニング デザイナの [マイニング構造] タブで、マイニング構造の名前を右クリックします。

  2. [プロパティ] ウィンドウを開きます。

  3. [プロパティ] ウィンドウで、[CacheMode] プロパティを探し、一覧から [KeepTrainingCases] を選択します。

  4. [データベース] メニューの [プロセス] を選択します。