LineString
LineString は、一連の点と、それらを結ぶ線分を表す 1 次元のオブジェクトです。
Linestring インスタンス
次の図は、LineString インスタンスの例です。
この図は次のことを示しています。
図 1 は、単純な閉じていない LineString インスタンスです。
図 2 は、単純でない、閉じていない LineString インスタンスです。
図 3 は、閉じている単純な LineString インスタンスです。したがって、このインスタンスはリングです。
図 4 は、閉じている単純でない LineString インスタンスです。したがって、このインスタンスはリングではありません。
許容されるインスタンス
許容される LineString インスタンスは、geometry 変数への入力とすることができますが、有効な LineString インスタンスではない場合があります。LineString インスタンスが許容されるには、次の条件を満たす必要があります。インスタンスは、2 つ以上の点で形成するか、空である必要があります。次の LineString インスタンスは許容されます。
DECLARE @g1 geometry = 'LINESTRING EMPTY';
DECLARE @g2 geometry = 'LINESTRING(1 1,2 3,4 8, -6 3)';
DECLARE @g3 geometry = 'LINESTRING(1 1, 1 1)';
@g3 は、LineString インスタンスは許容されるが、有効ではないことを示しています。
次の LineString インスタンスは許容されません。System.FormatException がスローされます。
DECLARE @g geometry = 'LINESTRING(1 1)';
有効なインスタンス
LineString インスタンスが有効となるには、次の条件を満たす必要があります。
LineString インスタンスが許容される必要があります。
LineString インスタンスが空でない場合は、2 つ以上の異なる点が含まれている必要があります。
LineString インスタンスをそれ自体と一定区間重ねることはできません。
次の LineString インスタンスは有効です。
DECLARE @g1 geometry= 'LINESTRING EMPTY';
DECLARE @g2 geometry= 'LINESTRING(1 1, 3 3)';
DECLARE @g3 geometry= 'LINESTRING(1 1, 3 3, 2 4, 2 0)';
DECLARE @g4 geometry= 'LINESTRING(1 1, 3 3, 2 4, 2 0, 1 1)';
SELECT @g1.STIsValid(), @g2.STIsValid(), @g3.STIsValid(), @g4.STIsValid();
次の LineString インスタンスは無効です。
DECLARE @g1 geometry = 'LINESTRING(1 4, 3 4, 2 4, 2 0)';
DECLARE @g2 geometry = 'LINESTRING(1 1, 1 1)';
SELECT @g1.STIsValid(), @g2.STIsValid();
注意 |
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LineString の重なりの検出は浮動小数点計算に基づいています。これは正確ではありません。 |
例
次の例は、3 つの点を持つ geometryLineString インスタンスを作成する方法を示しています。このインスタンスの SRID は 0 です。
DECLARE @g geometry;
SET @g = geometry::STGeomFromText('LINESTRING(1 1, 2 4, 3 9)', 0);
LineString インスタンスのそれぞれの点には、Z (昇格) 値と M (メジャー) 値を含めることができます。次の例では、上の例で作成した LineString インスタンスに M 値を追加します。M および Z は NULL 値にすることができます。
DECLARE @g geometry;
SET @g = geometry::STGeomFromText('LINESTRING(1 1 NULL 0, 2 4 NULL 12.3, 3 9 NULL 24.5)', 0);