STBuffer (geography データ型)
geography インスタンスからの距離が指定した値以下となる、すべての地点の和集合を表す地理オブジェクトを返します。
構文
.STBuffer ( distance )
引数
- distance
geography インスタンスからのバッファーの幅の距離を指定するための float (.NET Framework では double) 型の値です。
戻り値の型
SQL Server の戻り値の型 : geography
CLR の戻り値の型 : SqlGeography
説明
STBuffer() は、tolerance = distance * .001、relative = false を指定して BufferWithTolerance を呼び出すのと同じ方法でバッファーを計算します。
バッファーに負の値を指定すると、geography インスタンスの境界から、指定された距離の範囲内にあるすべての地点が削除されます。
理論的に計算されたバッファー間の誤差は、max(tolerance, extents * 1.E-7) です。ここで、tolerance = distance * .001 です。extents の詳細については、「geography データ型メソッド リファレンス」を参照してください。
例
次の例では、LineStringgeography インスタンスを作成します。次に、STBuffer() を使用して、インスタンスから 1 m 以内にある領域を返します。
DECLARE @g geography;
SET @g = geography::STGeomFromText('LINESTRING(-122.360 47.656, -122.343 47.656)', 4326);
SELECT @g.STBuffer(1).ToString();