レポート サーバー アクセスに対してファイアウォールを構成する方法

レポート サーバー アプリケーションとパブリッシュされたレポートには、IP アドレス、ポート、および仮想ディレクトリを指定した URL を通じてアクセスします。Windows ファイアウォールが有効になっている場合、レポート サーバーで使用するように構成されているポートは閉じられる可能性が高くなります。ポートが閉じていると、レポートの要求後に空白の Web ページが表示されたり、リモートのクライアント コンピュータからレポート マネージャを開こうとしたときに空白のページが表示されたりします。

ポートを開くには、レポート サーバー コンピュータで Windows ファイアウォール ユーティリティを使用する必要があります。ポートは Reporting Services によって自動的に開かれないので、この手順を手動で実行する必要があります。

既定では、レポート サーバーはポート 80 で HTTP 要求をリッスンします。このため、以下に示す手順ではそのポートを指定しています。別のポートを使用するようにレポート サーバーの URL を構成している場合は、以下に示す手順を実行するときにそのポート番号を指定する必要があります。

外部コンピュータ上の SQL Server リレーショナル データベースにアクセスする場合、またはレポート サーバー データベースが外部の SQL Server インスタンスに配置されている場合は、外部コンピュータのポート 1433 および 1434 を開く必要があります。詳細については、「データベース エンジン アクセスを有効にするための Windows ファイアウォールの構成方法」を参照してください。Windows ファイアウォールの既定の設定の詳細と、データベース エンジン、Analysis Services、Reporting Services、および Integration Services に影響する TCP ポートについては、「SQL Server のアクセスを許可するための Windows ファイアウォールの構成」を参照してください。

必要条件

次の手順では、既にサービス アカウントを構成し、レポート サーバー データベースを作成し、レポート サーバー Web サービスとレポート マネージャの URL を構成していることを前提としています。詳細については、「Reporting Services の構成の操作方法に関するトピック」を参照してください。

また、ローカル レポート サーバー インスタンスへのローカル Web ブラウザ接続を通じてレポート サーバーにアクセスできることを確認しておく必要があります。この手順によって、作業環境が整っているかどうかを検証できます。ポートを開く前に、環境が正しく構成されているかどうかを確認する必要があります。Windows Vista または Windows Server 2008 でこの手順を完了するには、レポート サーバー サイトを [信頼済みサイト] に追加しておくことも必要です。詳細については、「Windows Vista および Windows Server 2008 でレポート サーバーをローカル管理用に構成する方法」を参照してください。

Windows ファイアウォールでポートを開く

Windows ファイアウォールのバージョンによって手順が異なります。Windows Vista または Windows Server 2008 を使用している場合は、このトピックの最後にある手順を使用してください。

Windows Server 2003 SP2 または Windows XP SP2 でポート 80 を開くには

  1. [スタート] メニューの [コントロール パネル] をクリックし、[Windows ファイアウォール] をクリックします。

  2. [例外] タブで、[ポートの追加] をクリックします。

  3. [名前] に「ReportServer (ポート 80 の TCP)」と入力します。

  4. [ポート番号] に「80」と入力します。

  5. [TCP] が選択されていることを確認します。

  6. [スコープの変更] をクリックします。

  7. [ユーザーのネットワーク (サブネット) のみ] をクリックし、[OK] をクリックします。

  8. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

  9. コンピュータを再起動します。

Windows Vista でポート 80 を開くには

  1. [スタート] メニューの [コントロール パネル] をクリックし、[セキュリティ][Windows ファイアウォール] の順にクリックします。

  2. [Windows ファイアウォールによるプログラムの許可] をクリックします。

  3. [続行] をクリックします。

  4. [例外] タブで、[ポートの追加] をクリックします。

  5. [名前] に「ReportServer (ポート 80 の TCP)」と入力します。

  6. [ポート番号] に「80」と入力します。

  7. [TCP] が選択されていることを確認します。

  8. [スコープの変更] をクリックします。

  9. [ユーザーのネットワーク (サブネット) のみ] をクリックし、[OK] をクリックします。

  10. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

  11. コンピュータを再起動します。

次の手順

ポートを開いた後、リモート ユーザーがそのポートでレポート サーバーにアクセスできるかどうかを確認する前に、ホームに対するロールとサイト レベルのロールの割り当てを行って、レポート サーバーへのアクセスをユーザーに許可する必要があります。ユーザーに十分な権限がない場合は、ポートを正しく開くことができてもレポート サーバーへの接続に失敗します。詳細については、「レポート サーバーへのユーザー アクセスを許可する方法 (レポート マネージャ)」を参照してください。

別のコンピュータでレポート マネージャを起動することによって、ポートが正しく開かれているかどうかを確認することもできます。詳細については、「レポート マネージャを起動する方法」を参照してください。