フル キャッシュ モードで参照変換を実装する方法 (SQL Server ビデオ)

適用対象 : Microsoft SQL Server Integration Services

作成者 : カルラ サボータ、Microsoft Corporation

再生時間 : 00:09:34

サイズ : 16 MB

種類 : WMV ファイル

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ビデオの概要

このビデオでは、参照変換、キャッシュ接続マネージャ、およびキャッシュに保存されている参照データセットを使用して、フル キャッシュ モードで参照変換を実装する方法を説明します。

ビデオの内容

こんにちは。カルラ サボータです。Microsoft SQL Server Integration Services 製品のドキュメント作成を担当しています。

このビデオでは、フル キャッシュ モードで参照変換を実装する方法を説明します。学習するのは、パッケージで参照を実装する方法です。この作業には、参照変換、キャッシュ接続マネージャ、およびキャッシュに保存されている参照データセットを使用します。

関連データ ソースにある追加情報にアクセスする場合、参照を行います。この参照により、共通の列に基づいて入力データ ソースの値が関連データ ソースの値にマッピングされ、一致する行が返されます。この関連データ ソースは、参照データセットと呼ばれています。

パッケージで参照を実装する最初の手順として、2 つのデータ フロー タスクを [制御フロー (Control Flow)] タブに追加します。一方のデータ フロー タスクには、キャッシュ変換とキャッシュ接続マネージャを含めます。もう一方のデータ フロー タスクには、参照変換を含めます。

このようにデータ フロー タスクに注釈を追加すると、タスクの処理内容を簡潔に記すことができます。注釈を利用することで、パッケージの内容がわかりやすく、管理が容易になります。

優先順位制約を使ってデータ フローを接続し、常にキャッシュ変換が実行されてから参照変換が実行されるようにします。これが守られていない場合は、パッケージの処理が失敗します。

1 つ目のデータ フロー タスクでは、キャッシュ変換を追加してから、その変換を、参照変換用の参照データセットを生成するデータ ソースに接続します。このデモでは、SQL Server テーブル (Production.Product) に接続する OLE DB ソースに、キャッシュ変換を接続します。

次に、キャッシュ接続マネージャに接続して、接続済みデータ ソースのデータをキャッシュ接続マネージャに書き込むように、キャッシュ変換を構成します。

続いて、次の内容を指定してキャッシュ接続マネージャを構成します。

  • 参照データセットのどの列がインデックス列であるかを指定します。
    参照変換では、入力データ ソースの列を、参照データセットのインデックス列のみにマッピングできます。インデックス列として、少なくとも 1 つの列を指定する必要があります。
    このデモでは、productID 列を指定します。この列が入力データ ソースと参照データセットの間で共通の列になっているためです。
  • パッケージの実行中にメモリ内キャッシュに格納される参照データセットを、ファイルに保存するかどうかを指定します。
    キャッシュ接続マネージャにデータを書き込む際、キャッシュをファイルに保存してから、そのファイルをキャッシュ変換の代わりに使用すると、異なるパッケージにある複数の参照変換の間でキャッシュを共有し、参照操作のパフォーマンスを高めることができます。

次の手順では、2 つ目のデータ フローに参照変換を追加し、それを入力データ ソースに接続します。このデモでは、変換を OLE DB ソース コンポーネントに接続し、このソースを SQL Server テーブル (Sales.SalesOrderDetail) に接続します。

続いて、次の内容を指定して、参照変換を構成します。

  • 参照変換を実行する前に参照データセットをキャッシュします (これは [フル キャッシュ (Full cache)] オプションを選択して設定します)。
  • 参照変換では、キャッシュ接続マネージャを使用して参照データセットに接続します (これは [キャッシュ接続マネージャ (Cache connection manager)] オプションを選択して設定します)。
  • キャッシュ接続マネージャを選択します。この場合は、1 つ目のデータ フローに追加した接続マネージャです。
  • 入力データ ソースの列を、参照データセットのインデックス列にマッピングし、2 つのテーブル間で結合を作成します。
    このデモでは、入力データ ソースと参照データセットの両方にある productID 列をマッピングします。
  • 値の参照先の参照データセットにある列を 1 つ以上選択します。
    今回は、Name 値を参照します。パッケージを実行すると、入力データ ソースの productID と参照データセットの productID が一致する場合に、参照変換によってこの値が含まれた行が返されます。
  • 参照データセットの列の値を、入力データ ソースの列の値と置き換えるか、または新しい列として追加するかを指定します。
    今回は、Name 値に対して新しい列を作成するように指定します。

参照変換を OLE DB 変換先に接続し、参照操作の結果を表示するデータ ビューアを追加します。

これで、パッケージを実行する準備が整いました。

画面に表示されているように、参照によって、一致する行が Name 列の値と共に返されました。

このビデオでは、パッケージで参照を実装する方法を学習しました。この作業には、参照変換、キャッシュ接続マネージャ、およびキャッシュに保存されている参照データセットを使用しました。また、このビデオでは、参照操作の結果を表示するデータ ビューアを追加する方法も説明しました。

ご覧くださいましてありがとうございました。このビデオが皆様のお役に立ちましたら幸いです。Web サイトには Microsoft SQL Server に関する他のビデオもありますので、併せてご覧ください。