レポート ビルダ 2.0
レポート ビルダ 2.0 は、Microsoft SQL Server 2008 の Reporting Services に対応し、Microsoft Office と同様の作成環境を備えた新しいレポート作成ツールです。強化されたデータ レイアウト、データの視覚化、表現力豊かな書式付きテキスト、オンデマンド レンダリングなど、さまざまな新機能を搭載しています。
テーブル、マトリックス、およびグラフの新規作成ウィザード
画面の指示に従ってレポート上に新しいテーブル、マトリックス、またはグラフ データ領域を作成できる、使いやすいウィザードが新たに追加されました。次のような手順で構成されます。
データ ソースに接続を追加する。
データセットを作成またはインポートする。
フィールドを配置する。
レイアウトまたはグラフの種類を選択する。
予備スタイルを選択する。
データ領域を作成するための出発点としてウィザードを使用し、それが完成してから必要な変更を加えることができます。
他の環境からレポートに変更を加える
既存のすべてのレポートは、元の作成環境に関係なく、カスタマイズして更新することができます。たとえば、企業は Microsoft SQL Server 2008 の Business Intelligence Development Studio を使用し、より詳細なレポートを作成してエンド ユーザーに配布し、それを受け取ったエンド ユーザーは、レポート ビルダ 2.0 を使用し、各自のニーズに合わせてそのレポートをカスタマイズすることが可能です。レポート ビルダ 1.0 で作成されたレポートを更新することもできます。
複数のデータ領域とデータ ソース
レポート ビルダ 2.0 は、レポート定義言語 (RDL) のすべての機能に完全対応しているため、1 つのレポート内で複数データ ソースのデータを使用できるほか、複数のデータ領域 (テーブル、グラフなど) を使ってレポートを作成することもできます。レポート ビルダ 2.0 では、リレーショナル データ ソース (SQL Server、Oracle、Teradata、OLE DB、ODBC など) や多次元データ ソース (SQL Server Analysis Services、Oracle、Hyperion Essbase、SAP NetWeaver BI) に対して直接クエリを実行することもできます。SQL Server、SQL Server Analysis Services、Oracle、Teradata などに基づいてパブリッシュされたレポート モデル (SMDL) を介したユーザー フレンドリなデータ アクセスをサポートしている点も、レポート ビルダ 2.0 の特徴です。
新しいレポート ビルダ 2.0 は、Microsoft ダウンロード センターの SQL Server 2008 用 Feature Pack から個別にインストールできます。レポート ビルダ 2.0 を使用するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントして、[Report Builder 2.0] をクリックします。
レポート ビルダ 2.0 ClickOnce
SQL Server 2008 PCU1 で、ClickOnce バージョンのレポート ビルダ 2.0 がリリースされました。ClickOnce バージョンは、レポート マネージャまたは SharePoint ライブラリから起動できます。詳細については、「レポート ビルダ 2.0 を既定の ClickOnce レポート ビルダ バージョンとして設定する方法」を参照してください。
変更履歴
変更内容 |
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SQL Server 2008 PCU1 から導入された、レポート ビルダ 2.0 ClickOnce についての情報を追加しました。 |