パッケージのプロパティの設定
Integration Services のグラフィカル インターフェイスを使用して Business Intelligence Development Studio のパッケージを作成する場合、パッケージ オブジェクトのプロパティは [プロパティ] ウィンドウで設定します。
[プロパティ] ウィンドウでは、プロパティが分類され、アルファベット順で一覧が提供されます。[プロパティ] ウィンドウの表示をカテゴリ別に並べ替えるには、[項目別] アイコンをクリックします。
カテゴリ別に並べ替えると、[プロパティ] ウィンドウは、プロパティを次のカテゴリにグループ化します。
チェックポイント
実行
強制実行値
識別
その他
セキュリティ
トランザクション
バージョン
[プロパティ] ウィンドウで設定できないパッケージの追加プロパティの詳細については、「Package」を参照してください。
[プロパティ] ウィンドウでパッケージのプロパティを設定するには
カテゴリ別プロパティ
次の表は、パッケージのプロパティをカテゴリ別に一覧表示しています。
チェックポイント
このカテゴリのプロパティを使用すると、パッケージ制御フローで障害が発生した時点からパッケージを再開できます。制御フローの最初からパッケージを再実行する必要はありません。詳細については、「パッケージでのチェックポイントの使用」を参照してください。
プロパティ |
説明 |
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CheckpointFileName |
パッケージを再開するチェックポイントに関する情報をキャプチャする、ファイルの名前です。パッケージが正常に完了すると、このファイルは削除されます。 |
CheckpointUsage |
パッケージが再開できる時点を指定します。値は、Never、IfExists、および Always です。このプロパティの既定値は Never です。これは、パッケージが再開できないことを示します。詳細については、「DTSCheckpointUsage」を参照してください。 |
SaveCheckpoints |
パッケージの実行時にチェックポイントをチェックポイント ファイルに書き込むかどうかを指定します。このプロパティの既定値は False です。 |
注意 |
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dtexec の /CheckPointing on オプションを使用すると、パッケージの SaveCheckpoints プロパティを True に設定し、CheckpointUsage プロパティを Always に設定した場合と同じ効果が得られます。詳細については、「dtexec ユーティリティ」を参照してください。 |
実行
このカテゴリのプロパティは、パッケージ オブジェクトの実行時の動作を構成します。
プロパティ |
説明 |
---|---|
DelayValidation |
パッケージの実行時までパッケージの検証を遅らせるかどうかを示します。このプロパティの既定値は False です。 |
Disable |
パッケージを無効にするかどうかを示します。このプロパティの既定値は False です。 |
DisableEventHandlers |
パッケージのイベント ハンドラを実行するかどうかを示します。このプロパティの既定値は False です。 |
FailPackageOnFailure |
パッケージ コンポーネント内でエラーが発生した場合、パッケージが失敗するかどうかを示します。このプロパティの有効な値は、False だけです。 |
FailParentOnError |
子コンテナでエラーが発生した場合、親コンテナが失敗するかどうかを示します。このプロパティの既定値は False です。 |
MaxConcurrentExecutables |
パッケージが同時実行できる実行可能ファイルの数を示します。このプロパティの既定値は -1 です。これは、ファイル数に制限がないことを示します。 |
MaximumErrorCount |
パッケージが実行を停止するまでに発生が許可される、最大エラー数を示します。このプロパティの既定値は 1 です。 |
PackagePriorityClass |
パッケージ スレッドの、Win32 スレッド優先度クラスを示します。値は、Default、AboveNormal、Normal、BelowNormal、および Idle です。このプロパティの既定値は Default です。詳細については、「DTSPriorityClass」を参照してください。 |
強制実行値
このカテゴリのプロパティは、パッケージのオプションの実行値を構成します。
プロパティ |
説明 |
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ForcedExecutionValue |
ForceExecutionValue を True に設定すると、値は、パッケージが返すオプションの実行値を示します。このプロパティの既定値は 0 です。 |
ForcedExecutionValueType |
ForcedExecutionValue のデータ型です。このプロパティの既定値は Int32 です。 |
ForceExecutionValue |
コンテナのオプションの実行値に特定の値を適用する必要があるかどうかを示すブール値です。このプロパティの既定値は False です。 |
識別
このカテゴリのプロパティは、パッケージの一意識別子や名前などの情報を提供します。
プロパティ |
説明 |
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CreationDate |
パッケージが作成された日付です。 |
CreatorComputerName |
パッケージが作成されたコンピュータの名前です。 |
CreatorName |
パッケージの作成者の名前です。 |
Description |
パッケージ機能の説明です。 |
ID |
パッケージ GUID です。パッケージが作成されるときに割り当てられます。このプロパティは読み取り専用です。ID プロパティの新しい値をランダムに生成するには、ドロップダウン リストで [<Generate New ID>] を選択します。 |
Name |
パッケージの名前です。 |
PackageType |
パッケージの種類です。値は、Default、DTSDesigner、DTSDesigner100、DTSWizard、SQLDBMaint、および SQLReplication です。このプロパティの既定値は Default です。詳細については、「DTSPackageType」を参照してください。 |
その他
このカテゴリのプロパティは、パッケージで使用する構成と式にアクセスし、パッケージのロケールとログ モードに関する情報を提供するために使用されます。詳細については、「パッケージでのプロパティ式の使用」を参照してください。
プロパティ |
説明 |
---|---|
Configurations |
パッケージで使用する構成のコレクションです。パッケージ構成を表示して構成するには、参照ボタン ([...]) をクリックします。 |
Expressions |
パッケージのプロパティの式を作成するには、参照ボタン ([...]) をクリックします。
注意
[プロパティ] ウィンドウに一覧表示されるプロパティだけでなく、オブジェクト モデルに含まれるすべてのパッケージのプロパティの式が作成できます。
詳細については、「パッケージでのプロパティ式の使用」を参照してください。 既存のプロパティの式を表示するには、Expressions を展開します。式を変更したり評価するには、式テキスト ボックスの参照ボタン ([...]) をクリックします。 |
ForceExecutionResult |
パッケージの実行結果です。有効値は、None、Success、Failure、および Completion です。このプロパティの既定値は None です。詳細については、「T:Microsoft.SqlServer.Dts.Runtime.DTSForcedExecResult」を参照してください。 |
LocaleId |
Microsoft Win32 ロケールです。このプロパティの既定値は、ローカル コンピュータ上のオペレーティング システムのロケールです。 |
LoggingMode |
パッケージのログ記録の動作を指定する値です。値は、Disabled、Enabled、および UseParentSetting です。このプロパティの既定値は UseParentSetting です。詳細については、「DTSLoggingMode」を参照してください。 |
OfflineMode |
パッケージがオフライン モードかどうかを示します。このプロパティは読み取り専用です。プロジェクト レベルで設定されます。通常、SSIS デザイナは、変換元と変換先に関連付けられたメタデータを検証するとき、パッケージで使用される各データ ソースに接続を試みます。[SSIS] メニューの [オフライン作業] を有効にすると、パッケージを開く前でも、データ ソースを使用できないときに、接続を試行したり検証エラーが返されたりするのを防ぐことができます。また、[オフライン作業] を有効にしてデザイナでの操作を高速化し、パッケージを検証するときだけこのオプションを無効にすることもできます。 |
SuppressConfigurationWarnings |
構成によって生成された警告を表示しないかどうかを示します。このプロパティの既定値は False です。 |
UpdateObjects |
パッケージに含まれるオブジェクトの新しいバージョンが使用できるようになった場合に、パッケージを更新して、そのオブジェクトの新バージョンを使用するかどうかを示します。たとえば、このプロパティが True に設定されている場合は、一括挿入タスクが含まれるパッケージを更新し、Integration Services が提供する新しいバージョンの一括挿入タスクを使用します。このプロパティの既定値は False です。 |
セキュリティ
このカテゴリのプロパティを使用すると、パッケージの保護レベルが設定されます。詳細については、「パッケージの保護レベルの設定」を参照してください。
プロパティ |
説明 |
---|---|
PackagePassword |
パスワードを必要とするパッケージの保護レベル (EncryptSensitiveWithPassword および EncryptAllWithPassword) のパスワードです。 |
ProtectionLevel |
パッケージの保護レベルです。値は、DontSaveSensitive、EncryptSensitiveWithUserKey、EncryptSensitiveWithPassword、EncryptAllWithPassword、および ServerStorage です。このプロパティの既定値は EncryptSensitiveWithUserKey です。詳細については、「DTSProtectionLevel」を参照してください。 |
トランザクション
このカテゴリのプロパティは、パッケージの分離レベルとトランザクション オプションを構成します。詳細については、「パッケージへのトランザクションの組み込み」を参照してください。
プロパティ |
説明 |
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IsolationLevel |
パッケージ トランザクションの分離レベルです。値は、Unspecified、Chaos、ReadUncommitted、ReadCommitted、RepeatableRead、Serializable、および Snapshot です。このプロパティの既定値は Serializable です。
注意
IsolationLevel プロパティの値 Snapshot は、パッケージ トランザクションと互換性がありません。したがって、IsolationLevel プロパティを使用して、パッケージ トランザクションの分離レベルを Shapshot に設定することはできません。SQL クエリを使用して、パッケージ トランザクションを Snapshot に設定してください。詳細については、「SET TRANSACTION ISOLATION LEVEL (Transact-SQL)」を参照してください。
IsolationLevel プロパティは、TransactionOption プロパティの値が Required の場合にのみ、パッケージ トランザクションに適用されます。 子コンテナによって要求された IsolationLevel プロパティの値は、以下の場合には無視されます。
コンテナによって要求された IsolationLevel プロパティの値は、コンテナが新しいトランザクションを開始する場合にのみ利用されます。コンテナは、次の場合に新しいトランザクションを開始します。
詳細については、「IsolationLevel」を参照してください。 |
TransactionOption |
パッケージに対するトランザクションの関与を示します。値は、NotSupported、Supported、および Required です。このプロパティの既定値は Supported です。詳細については、「DTSTransactionOption」を参照してください。 |
バージョン
このカテゴリのプロパティは、パッケージ オブジェクトのバージョンに関する情報を提供します。
プロパティ |
説明 |
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VersionBuild |
パッケージのビルドのバージョン番号です。 |
VersionComments |
パッケージのバージョンに関するコメントです。 |
VersionGUID |
パッケージのバージョンの GUID です。このプロパティは読み取り専用です。 |
VersionMajor |
パッケージの最新メジャー バージョンです。 |
VersionMinor |
パッケージの最新のマイナ バージョン。 |
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変更履歴
変更内容 |
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