複数フラット ファイル接続マネージャ

複数フラット ファイル接続マネージャを使用すると、パッケージで複数のフラット ファイルのデータにアクセスできます。たとえば、データ フロー タスクが For ループ コンテナなどのループ コンテナの内部にある場合は、フラット ファイル ソースで複数フラット ファイル接続マネージャを使用できます。コンテナの各ループで、フラット ファイル ソースは、複数フラット ファイル接続マネージャが提供する次のファイル名からデータを読み込みます。

複数フラット ファイル接続マネージャをパッケージに追加すると、SQL ServerIntegration Services は、実行時に複数のフラット ファイルの接続を解決する接続マネージャを作成し、複数フラット ファイル接続マネージャのプロパティを設定して、複数フラット ファイル接続マネージャをパッケージの Connections コレクションに追加します。

接続マネージャの ConnectionManagerType プロパティは、MULTIFLATFILE に設定されます。

複数フラット ファイル接続マネージャは、次の方法で構成できます。

  • 使用するファイル、ロケール、およびコード ページを指定します。ロケールは、日付など、ロケール依存型のデータの解釈に使用されます。コード ページは、文字列データを Unicode に変換するために使用されます。

  • ファイル形式を指定します。区切られた形式、固定幅形式、または幅合わせしない形式が使用できます。

  • ヘッダー行、データ行、および列の区切り記号を指定します。列の区切り記号は、ファイル レベルで設定し、列レベルで上書きできます。

  • ファイルの最初の行に列の名前が含まれるかどうかを示します。

  • テキスト修飾子文字を指定します。各列は、テキスト修飾子を認識するように構成できます。

  • 各列の名前、データ型、最大幅などのプロパティを設定します。

複数フラット ファイル接続マネージャが複数のファイルを参照する場合、ファイルのパスをパイプ (|) 文字で区切ります。この接続マネージャの ConnectionString プロパティの形式は、次のとおりです。

<path>|<path>

複数のファイルを指定する場合、ワイルドカード文字を使用することもできます。たとえば、C ドライブ内のすべてのテキスト ファイルを参照するには、ConnectionString プロパティの値を「C:\*.txt」に設定します。

複数フラット ファイル接続マネージャが複数のファイルを参照する場合、ファイルの形式はすべて同じである必要があります。

複数フラット ファイル接続マネージャでは、文字列型の列の長さが既定で 50 文字に設定されています。[複数フラット ファイル接続マネージャ エディタ] ダイアログ ボックスでは、データが切り捨てられたり、列の幅が広くなりすぎないように、サンプル データを評価して、これらの列の長さを自動的に変更できます。フラット ファイル ソースまたは変換で列の長さを変更しない限り、データ フローでの列の長さは一定です。これらの列が幅の狭い変換先列にマップされると、ユーザー インターフェイスに警告が表示されます。また、実行時にデータの切り捨てによるエラーが発生する場合があります。フラット ファイル接続マネージャ、フラット ファイル ソース、または変換では、変換先列に合うように列のサイズを変更できます。出力列の長さを変更するには、[詳細エディタ] ダイアログ ボックスの [入力プロパティと出力プロパティ] タブで、出力列の Length プロパティを設定します。

接続マネージャを使用するフラット ファイル ソースを追加および構成した後に、複数フラット ファイル接続マネージャで列の長さを変更しても、フラット ファイル ソースの出力列のサイズを手動で変更する必要はありません。[フラット ファイル ソース] ダイアログ ボックスを開くと、列のメタデータを同期するためのオプションがフラット ファイル ソースによって提供されます。

複数フラット ファイル接続マネージャの構成

プロパティを設定するには SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。

SSIS デザイナで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。

プログラムによる接続マネージャの構成の詳細については、「ConnectionManager」および「プログラムによる接続の追加」を参照してください。

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