Integration Services ログ プロバイダ

SQL ServerIntegration Services には、パッケージ、コンテナ、およびタスクにログ記録を実装するために使用できる、ログ プロバイダが含まれています。ログ記録を行うと、パッケージに関する実行時の情報をキャプチャできるので、パッケージを実行するたびに監査やトラブルシューティングに役立ちます。たとえば、パッケージを実行した演算子の名前と、パッケージの開始および完了時刻をログにキャプチャできます。

パッケージにログを追加するには、ログ プロバイダとログの場所を選択します。ログ プロバイダは、ログ データの形式を指定します。たとえば、SQL Server データベースやテキスト ファイルなどを指定できます。

Integration Services には、次のログ プロバイダが含まれています。

• テキスト ファイルのログ プロバイダ。ログ エントリを、コンマ区切り (CSV) 形式で、ASCII テキスト ファイルに書き込みます。このプロバイダで使用されるファイル名の既定の拡張子は、.log です。

• SQL Server Profiler のログ プロバイダ。SQL Server Profiler を使用して表示できるトレースを書き込みます。このプロバイダで使用されるファイル名の既定の拡張子は、.trc です。

  注意
  64 ビット モードで実行されているパッケージでは、SQL Server Profiler のログ プロバイダを使用できません。

• SQL Server のログ プロバイダ。ログ エントリを、SQL Server データベースの sysssislog テーブルに書き込みます。

• Windows イベント ログのログ プロバイダ。エントリを、ローカル コンピュータ上にある Windows イベント ログのアプリケーション ログに書き込みます。

• XML ファイルのログ プロバイダ。ログ ファイルを XML ファイルに書き込みます。このプロバイダで使用されるファイル名の既定の拡張子は、.xml です。

ログ プロバイダをパッケージに追加したり、ログ記録をプログラムによって構成する場合、SSIS デザイナの [SSIS ログの構成] ダイアログ ボックスに表示される名前を使用せず、ProgID または ClassID のどちらかを使用してログ プロバイダを識別できます。

次の表に、Integration Services に含まれるログ プロバイダの ProgID と ClassID の一覧を示します。

また、カスタム ログ プロバイダを作成することもできます。詳細については、「カスタム ログ プロバイダの作成」を参照してください。

パッケージ内のログ プロバイダは、パッケージのログ プロバイダ コレクションのメンバです。SSIS デザイナを使用してパッケージを作成し、ログ記録を実装する場合、SSIS デザイナの [パッケージ エクスプローラ] タブ上の [ログ プロバイダ] フォルダに、コレクション メンバの一覧が表示されます。

ログ プロバイダを構成するには、ログ プロバイダの名前と説明を入力し、ログ プロバイダが使用する接続マネージャを指定します。SQL Server のログ プロバイダでは、OLE DB 接続マネージャが使用されます。テキスト ファイル、SQL Server Profiler、および XML ファイルのログ プロバイダでは、ファイル接続マネージャが使用されます。Windows イベント ログのログ プロバイダでは、Windows イベント ログに直接書き込まれるので、接続マネージャが使用されません。詳細については、「OLE DB 接続マネージャ」および「ファイル接続マネージャ」を参照してください。