SQL Server 2008 における Analysis Services 機能の動作の変更

このトピックでは、Analysis Services の動作変更について説明します。動作変更によって、SQL Server 2008 の機能や操作方法が SQL Server の以前のバージョンと異なっています。

動作の変更

機能

SQL Server 2000 での動作

SQL Server の動作

参照

階層内の非表示レベルまたは無効なレベルをサポートしています。

非表示レベルまたは無効なレベルは、表示レベルと有効レベルとして移行されます。このようなレベルを含む階層に関係する計算は、予期しない結果を返す可能性があります。

ディメンション

親子ディメンションにデータ メンバを含めないオプションをサポートしています。

親子ディメンションに常にデータ メンバが含まれます。親子ディメンションからは、データ メンバを除外できなくなりました。

多次元式 (MDX)

関数 : CreateVirtualDimension

式がエラーを返します。

MDX

関数 : CreatePropertySet

式がエラーを返します。

MDX

ステートメント : With Cache

構文は受け入れられますが、何も行われません。

MDX

ステートメント : Create Cache

構文は受け入れられますが、何も行われません。

MDX

計算の優先順序の規則。

以前のバージョンの Analysis Services から計算の優先順序の規則が変更されました。

パス順序と解決順序の概要 (MDX)」および「SQL Server 2008 Analysis Services における MDX のパフォーマンスの向上」を参照してください。

セキュリティ

階層の最上位レベル以外の最上位レベルをユーザーが表示できるように、ディメンション セキュリティを指定できます。

ディメンション セキュリティの最上位はサポートされません最上位の設定を使用してセキュリティで保護されているメンバは、移行後に表示可能になります。

その他

更新における AutoCommit と AutoRollback。

存在しないトランザクションのコミットを試行すると、失敗します。SQL Server 2000Analysis Services では、Update ステートメントが独自のトランザクションを作成しました。SQL ServerAnalysis Services では、独自のトランザクションは作成されません。