レプリケーションの実装方法
レプリケーションでは、レプリケーションを実装および管理するための複数の方法を用意しています。これには、SQL Server Management Studio、プログラミング インターフェイス、およびその他の Microsoft Windows コンポーネントなどがあります。
SQL Server Management Studio
SQL Server Management Studio には、レプリケーション オブジェクトをグラフィカルに構成する機能が含まれています。これを使用し、エンタープライズ全体で完全なレプリケーション環境を実装および管理できます。SQL Server Management Studio では、パブリケーションとサブスクリプションを構成および管理するための集中管理場所として、[レプリケーション] フォルダを用意しています。この [レプリケーション] フォルダから、次のコンポーネントを起動できます。
コンポーネント |
説明 |
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レプリケーション ウィザードおよびプロパティ シート |
ウィザードとプロパティ シートを使用してパブリケーションとサブスクリプションを構成し、それらのプロパティを表示および修正します。詳細については、「レプリケーション ウィザード」および「レプリケーションのプロパティ」を参照してください。 |
レプリケーション モニタ |
レプリケーション モニタは、パブリッシャとサブスクライバ間のデータの移動を中心に、レプリケーション利用状況の体系的なビューを提供します。レプリケーション モニタは、リアルタイムの利用状況を監視したり、問題を解決したり、過去のレプリケーション利用状況を分析するためのツールです。詳細については、「レプリケーション モニタを使用したレプリケーションの監視」を参照してください。 |
競合表示モジュール |
SQL Server Management Studio を使用してアクセスできるもう 1 つのツールは、競合表示モジュールです。競合表示モジュールは、マージ サブスクリプションまたはキュー更新サブスクリプションの同期中に発生した任意の競合を表示および解決するのに役立ちます。詳細については、「マージ レプリケーションの競合検出および解決の詳細」および「キュー更新における競合の検出と解決」を参照してください。 |
Windows 同期マネージャ
Windows 同期マネージャを使用すると、Windows アプリケーション内からデータを同期したり、パブリケーションをサブスクライブしたり、レプリケーション オブジェクトを整理および操作することが可能です。詳細については、「Windows 同期マネージャ」を参照してください。
レプリケーション プログラミング インターフェイス
SQL Server Management Studio の代替手段として、レプリケーションを実装、管理、監視するために以下のプログラミング インターフェイスを使用できます。
レプリケーション システム ストアド プロシージャとレプリケーション エージェント実行可能ファイルにはマニュアルが用意され、バッチ ファイルとスクリプトを使用してレプリケーションを実装する方法として利用可能です。詳細については、「レプリケーション システム ストアド プロシージャの概念」および「レプリケーション エージェント実行可能ファイルの概念」を参照してください。
システム ストアド プロシージャに基づいたスクリプト使用の利点は、レプリケーションを構成して、パブリケーションとサブスクリプションをサーバー上で作成し、その後 SQL Server Management Studio を使用して自動的に生成したスクリプトを他のサーバー上で使用してレプリケーションをセットアップできることです。スクリプトの実行は、SQL Server Management Studio を使用して同じ手順を手動で繰り返し実行するよりも効率的です。詳細については、「レプリケーションのスクリプト作成」を参照してください。
レプリケーション管理オブジェクト (RMO) を使用すると、マネージ コードでカスタム アプリケーションを作成できます。このカスタム アプリケーションを使用して、レプリケーション トポロジの構成、実装、維持、および同期を行うことができます。詳細については、「レプリケーション管理オブジェクトの概念」を参照してください。