フォルダの作成、変更、および削除

SQL ServerReporting Services ではフォルダ階層により、レポート サーバーが保存および管理するアイテムに対処します。ルート ノードおよび、既存の機能をサポートするために使用される少数の予約済みフォルダ ([個人用レポート] フォルダなど) を除き、フォルダ階層のフォルダはユーザーが定義します。必要に応じてフォルダを作成、変更、および削除し、レポート サーバー コンテンツを編成することができます。

フォルダに対する作業は、レポート マネージャを使って行います。フォルダでどのように作業を行うかは、ロールの割り当ての一部であるタスクによって異なります。既定のセキュリティを使用している場合、コンテンツ マネージャおよびパブリッシャは、フォルダを作成および管理できます。カスタム ロールの割り当てを使用している場合は、フォルダ管理をサポートするタスクがロールの割り当てに含まれている必要があります。ロールの割り当ておよびタスクの詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバーに対する権限の許可」、および「タスクと権限」を参照してください。

目的

タスク

フォルダの作成、表示、削除、およびフォルダ プロパティの設定

フォルダの管理

フォルダ内のアイテムの表示

フォルダの表示

フォルダ以外のアイテムのフォルダへの追加

レポートの管理、モデルの管理、データ ソースの管理、リソースの管理

フォルダの作成

階層内にあるアクセス可能なフォルダ内にフォルダを作成できます。フォルダは常に現在の場所に作成されます。したがって、フォルダを作成する前に、フォルダを作成するフォルダ階層に移動します。フォルダ作成後に、フォルダのプロパティを設定できます。

特定のレポートやモデルへのアクセスを制限する目的でフォルダを作成する場合は、ユーザーがそのフォルダ パスにある親フォルダを参照することはできても、親フォルダの内容を閲覧することはできないようにロールの割り当てを指定する必要があります。詳細については、「チュートリアル : Reporting Services での権限の設定」を参照してください。

フォルダ プロパティの変更

フォルダを作成した後、フォルダの名前を変更したり、説明を追加または変更したり、またはフォルダを他の場所へ移動するために、プロパティを変更することができます。これらのプロパティは、フォルダの [全般] プロパティ ページで設定できます。フォルダへのアクセスを許可するプロパティの設定の詳細については、「フォルダのセキュリティ保護」を参照してください。

フォルダおよびフォルダ コンテンツの削除

フォルダを削除すると、フォルダに含まれるすべてのアイテムが削除されます。フォルダを削除する前に、コンテンツを調べて、フォルダ階層の他の場所にあるアイテムによって参照または使用されている可能性のあるアイテムがないかどうかを判断してください。参照されるアイテムには、リンク レポート、共有データ ソース、およびリソースをサポートするレポート定義があります。

レポートを参照するリンク レポートを持つレポートを削除した場合、レポートの削除後に、リンク レポートは無効になります。レポートは、そのレポートを基としているリンク レポートに関する情報を保持しないので、どのリンク レポートに影響するかを事前に判断することはできません。ただし、リンク レポートのプロパティを参照して、リンク レポートの基になっているレポートを確認できます。一方、共有データ ソース アイテムでは、接続情報が使用中であるかどうかを簡単に判断できるように、そのアイテムを現在使用しているすべてのレポートが一覧表示されます。詳細については、「共有データ ソースの作成、変更、および削除」を参照してください。最後に、レポートによって使用されているリソースは、これらのレポートを識別できません。

フォルダを削除する前に、削除しようとしているレポートのレポート履歴、またはレポートの一部であるレポート固有の構造 (たとえば、データ ドリブン サブスクリプション) を保持する必要があるかどうかを検討します。この情報に必要なものがある場合、フォルダを削除する前に、フォルダ外にアイテムを移動します。

フォルダ内でアイテムを表示できるかどうかは、ロールの割り当て (つまり、アイテムを表示する権限) と、フォルダに対して有効な表示オプションの両方によって異なります。レポート マネージャで、[コンテンツ] ページをリスト ビューまたは詳細ビューに設定することができます。リスト ビューでは、レポートまたはアイテムが非表示になる場合があります。コンテンツを削除する前に、詳細ビューでフォルダを表示してください。