InScope 関数 (Reporting Services)
アイテムの現在のインスタンスが、指定したスコープ内にあるかどうかを示します。
構文
InScope(scope)
パラメーター
- scope
(String) スコープを指定するデータセット、データ領域、またはグループの名前です。scope パラメータの詳細については、「式での組み込みのレポート関数と集計関数の使用 (Reporting Services)」および「合計およびその他の集計の計算 (Reporting Services)」を参照してください。
戻り値の型
Boolean 値を返します。
説明
InScope 関数では、レポート アイテムの現在のインスタンスのスコープを調べて、scope パラメータで指定されたスコープのメンバシップを確認します。
Scope には、式を指定することはできません。
InScope 関数は、通常、動的スコープを利用するデータ領域で使用されます。たとえば、InScope をデータ領域のセル内のドリルスルー リンクに使用して、クリックされたセルに応じて異なるレポート名とパラメータ セットが返されるようにすることができます。この例を以下に示します。
次の式では、ドリルスルー リンクのレポート名として使用し、Month グループ内のセルがクリックされた場合は ProductDetail レポートが開き、それ以外のセルがクリックされた場合は ProductSummary レポートが開くようにしています。
=Iif(InScope("Month"), "ProductDetail", "ProductSummary")
次の式では、ドリルスルー レポート パラメータの Omit プロパティに使用し、Product グループ内のセルがクリックされた場合のみ、目的のレポートにパラメータが渡されるようにしています。
=Not(InScope("Product"))
使用例
次のコード例では、アイテムの現在のインスタンスが、Product データセット、データ領域、またはグループのスコープにあるかどうかが示されます。
=InScope("Product")