ブラウザー サポートの計画

Reporting Services では、レポートを表示したりレポート マネージャーを実行するために、Web ブラウザーを使用します。すべてのレポート機能がすべてのブラウザーでサポートされているわけではありません。このトピックでは、レポート マネージャーのブラウザーの要件、サポートされるブラウザーで使用できる機能、認証の要件、スクリプトの要件、およびブラウザー サポート上の問題を回避するための代替の手順と方法について説明します。 

レポート マネージャーのブラウザーの要件

レポート マネージャーを実行してレポートを表示するには、SP1 が適用された Microsoft Internet Explorer 6.0 または Internet Explorer 7.0 を使用する必要があります。スクリプトを有効にする必要があります。コンピューターで Microsoft Windows オペレーティング システムを実行している必要があります。

注意注意

スクリプトは既定で有効になっていますが、Internet Explorer を使用している場合は、[インターネット オプション] ダイアログ ボックスの [セキュリティ] タブでスクリプトの設定を変更できます。[セキュリティ] タブで、レポート マネージャーにアクセスするゾーン (ほとんどの場合、[イントラネット] ゾーン) を選択するときに、[レベルのカスタマイズ] をクリックしてさまざまな種類のスクリプト機能を有効または無効にできます。

レポートを表示するためのブラウザーの必要条件と推奨事項

レポート マネージャーでレポートを個別に表示するには、サポートされているさまざまなブラウザーを選択できます。次の表に、特定の種類のブラウザーにおいて使用可能な機能を示します。

ブラウザーの種類

説明

Windows の Microsoft Internet Explorer 6.0 または 7.0 (すべての Service Pack が適用され、スクリプトが有効になっている)

利用可能なレポート機能をすべて使用する場合は、Internet Explorer をお勧めします。他のブラウザーを使用してレポートを表示することもできますが、レポートの処理に必要なすべての機能のサポートが保証されている唯一のブラウザーは、Windows の Internet Explorer です。

Firefox、Netscape、Safari

次の機能は、サード パーティのブラウザーではサポートされていません。

  • 見出しマップ

  • レポート内での検索

  • ズーム

  • 固定テーブル ヘッダー

  • HTML レポートの印刷に使用するクライアント側の印刷コントロール。

レポートを Safari 3.0 で表示している場合は、次の追加機能を利用できません。

  • レポート サーバーで実行するパラメーター化されたレポートで日付を選択するために使用するカレンダー コントロールは、Safari では無効になっています。ユーザーは使用する日付を入力する必要があります。

  • リモート コンピューターから取得する画像ソース ファイルは、Safari では正しく表示されません。

注意注意

Macintosh コンピューターからレポート サーバーにアクセスしている場合は、Safari を使用することをお勧めします。Reporting Services では、Internet Explorer 5.0 Macintosh Edition はサポートされません。また、Safari 3.1 では、Windows SharePoint Services 3.0 はサポートされていません。MicrosoftOffice SharePoint Server および Windows SharePoint Services でのブラウザー サポートの詳細については、「ブラウザー サポートを計画する (Office SharePoint Server)」および「ブラウザー サポートを計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

認証の要件

クライアント要求が正常に終了するように、ブラウザーでは、レポート サーバーで処理する必要がある特定の認証方法をサポートしています。次の表に、各ブラウザーでサポートされている認証の種類、Windows オペレーティング システムを実行しているコンピューターに接続するときに各ブラウザーで既定で使用される認証方法、およびブラウザーからの認証要求をサポートするために追加のレポート サーバー構成が必要かどうかを示します。

ブラウザーの種類

サポート

ブラウザーの既定値

サーバーの既定値

Internet Explorer

ネゴシエート、Kerberos、NTLM、基本

Negotiate

あり。Internet Explorer の既定の認証設定を使用します。

Firefox

ネゴシエート、NTLM、基本

NTLM

あり。Firefox の既定の認証設定を使用します。

Safari

基本

Basic

なし。Reporting Services は、既定では基本認証をサポートしていません。基本認証を有効にし、RSWindowsNegotiate および RSWindowsNTLM の既定のエントリを削除する必要があります。または、カスタム認証モジュールを配置して使用することもできます。

詳細については、「Reporting Services での認証の構成」および「Reporting Services で基本認証を構成する方法」を参照してください。

スクリプトの必要条件

レポート ツール バー機能をレポートで使用するには、スクリプトを実行するようにブラウザーを構成する必要があります。レポート ツール バーの中では、ズーム、検索、更新、およびエクスポート操作をサポートするために、スクリプトが使用されています。

スクリプトが有効になっていない場合は、レポートを開いたときに "ブラウザーでスクリプトがサポートされていないか、スクリプトを許可するように構成されていません。ここをクリックして、スクリプトを使用せずにこのレポートを表示します。" というメッセージが表示されます。スクリプトを使用せずにレポートを表示することを選択した場合、レポート ツール バーや見出しマップなどのレポート ビューアー機能を使用しない HTML でレポートが表示されます。

既定の HTML 表示拡張機能と互換性のないブラウザーを使用している場合、Reporting Services はエラーを返しません。多くの場合、Reporting Services では、動作しない機能は抑制されます。機能が抑制されていなくても、正常に動作しないこともあります。レポート機能を処理する方法は、ブラウザーの種類によって異なります。レポートを配置する前に、必ず使用予定のブラウザーでテストすることをお勧めします。

注意注意

レポート ツール バーは HTML ビューアー コンポーネントの一部であり、ブラウザー ウィンドウ内に表示されるすべてのレポートの上部に表示されます。レポート ツール バーには、レポート内の情報検索、特定のページへのスクロール、表示目的でのページ サイズの調整などの機能があります。レポート ツール バーおよび HTML ビューアーの詳細については、「HTML ビューアー」を参照してください。

他のブラウザーやアプリケーションの使用

場合によっては、このトピックに明記されていない他のブラウザーを使用することもできます。以下に、ブラウザーに依存する機能を除外するためのヒントおよびガイドラインと、推奨される代替ビューアーの使用について示します。

  • 表示拡張機能を指定するパラメーターを含む、完全に修飾されたレポート URL を使用する。たとえば、Excel 表示拡張機能を指定すると、レポートはブラウザーの Excel ビューアーで開きます。Excel 表示拡張機能や、他の HTML 以外の表示拡張機能を使用すると、レポート ツール バーで実行できるようなタスク (ページのスクロール、レポートの内容の検索など) を、関連付けられているビューアーの機能を使用して実行することができます。詳細については、「URL での表示形式の指定」を参照してください。

  • レポート ツール バーを抑制するためのパラメーターを含む、完全に修飾されたレポート URL を使用する。単純な HTML ベースのレポートがあり、レポート ツール バーの機能が必要ない場合は、ツール バーを抑制して、レポートの内容だけがユーザーに見えるようにすることもできます。ツール バーの抑制方法の詳細については、「URL アクセス パラメータの使用」を参照してください。

  • ファイル共有配信拡張機能を使用してレポートをファイル システムに格納し、ブラウザーを一切使用しない。HTML 以外の表示拡張機能 (Excel や PDF など) を選択します。詳細については、「Reporting Services でのファイル共有の配信」を参照してください。

  • ReportViewer Web コントロールまたは Windows フォーム コントロールを使用するカスタム アプリケーションを作成する。これらのコントロールの詳細については、「Visual Studio の Reporting Services および ReportViewer コントロール」を参照してください。