レポートのデータの並べ替え

レポートのデータの並べ替え順序を制御するには、データセット クエリのデータを並べ替えるか、データ領域またはグループの並べ替え式を定義します。対話型の並べ替えボタンをテーブルおよびマトリクスに追加して、ユーザーがレポート データの並べ替え順序を変更できるようにすることもできます。

同じレポート内で、3 種類すべての並べ替えを組み合わせて使用できます。ユーザーが行う対話的な並べ替えは、並べ替え式が適用された後に適用され、並べ替え式は並べ替えクエリが適用された後に適用されます。

レポート アイテムのほとんどの集計計算は、FirstLast、および Previous の例外を除いて、データの並べ替え順序に依存しません。詳細については、「式での組み込みのレポート関数と集計関数の使用 (Reporting Services)」を参照してください。

データセット クエリのデータの並べ替え

データセット クエリで並べ替え順序を指定し、レポートのデータが取得される前にデータを事前に並べ替えます。クエリのデータを並べ替えることによって、レポート プロセッサではなく、データ ソースによって並べ替えが実行されます。

MicrosoftSQL Server データ ソースの種類の場合、ORDER BY 句をデータセット クエリに追加できます。たとえば、次の Transact-SQL クエリは、SELECT Sales, Region FROM SalesOrders ORDER BY Sales DESC のように、列 Sales および Region を Sales ごとにテーブル SalesOrders から降順で並べ替えます。詳細については、「ORDER BY の使用による行の並べ替え」を参照してください。

注意注意

すべてのデータ ソースでクエリの並べ替え順序を指定できるわけではありません。

並べ替え式を使用したデータの並べ替え

レポートのデータがデータ ソースから取得された後にこのデータを並べ替えるには、Tablix データ領域または詳細グループを含むグループで並べ替え式を設定します。次に、並べ替え式を設定した場合の効果をアイテムごとに説明します。

  • **Tablix データ領域。**データセット フィルタおよびデータ領域フィルタが実行時に適用された後、テーブル、マトリックス、または一覧のデータ領域で並べ替え式を設定して、データ領域のデータの並べ替え順序を制御します。

  • **Tablix データ領域グループ。**詳細グループを含む各グループの並べ替え式を設定し、グループ インスタンスの並べ替え順序を制御します。たとえば、詳細グループの場合、詳細行の順序を制御します。子グループの場合、親グループ内の子グループのグループ インスタンスの順序を制御します。既定では、グループを作成する際、並べ替え式はグループ式および昇順に設定されます。

    詳細グループが 1 つしかない場合は、データ領域または詳細グループでクエリの並べ替え式の効果が同じになるように定義します。

  • **グラフ データ領域。**カテゴリおよび系列グループの並べ替え式を設定して、データ ポイントの並べ替え順序を制御します。既定では、データ ポイントの順序とグラフの凡例の色の順序は同じです。詳細については、「グラフの系列の色の書式設定」を参照してください。

  • **ゲージのデータ領域。**通常、ゲージには範囲を基準とした単一の値が表示されるため、ゲージのデータ領域のデータを並べ替える必要はありません。ゲージのデータを並べ替える必要がある場合は、最初にグループを定義し、次にグループの並べ替え式を設定します。

対話的な並べ替え

ユーザーがレポート データの並べ替え順を変更できるようにするには、対話型の並べ替えボタンを列に追加します。ユーザーは、列の値に基づいて、並べ替えるテーブルで昇順と降順とを切り替えることができます。対話的な並べ替えは、ユーザーとの対話が可能な HTML などの表示形式でサポートされています。

対話型の並べ替えボタンをテキスト ボックスに追加します。既定では、すべての Tablix データ領域セルにテキスト ボックスが含まれています。テキスト ボックス プロパティで、並べ替えるテーブルまたはマトリックスのデータ領域の部分 (親グループ値、子グループ値、または詳細行)、並べ替え基準、およびピア関係を持つ他のレポート アイテムに並べ替え式を適用するかどうかを指定します。たとえば、同じデータセットのビューを表示するテーブルとグラフが四角形内に含まれている場合は、このテーブルとグラフはピア データ領域です。ユーザーがテーブルの並べ替え順序を切り替えると、グラフの並べ替え順序も切り替わります。詳細については、「データ領域への対話的な並べ替えの追加」を参照してください。

手順の詳細については、「テーブルまたはマトリックスに対話的な並べ替えを追加する方法 (Reporting Services)」を参照してください。