条件に応じたレポート アイテムの非表示

ユーザーがレポートを開いたとき、最初にレポート アイテムが表示されるようにするかどうかを制御できます。テキスト ボックスにトグル ボタンを組み込むことによって、アイテムの表示/非表示をユーザーが対話的に切り替えられるように設定できます。テーブルまたはマトリックスの場合、静的な行や列、またはグループに関連付けられている行や列の表示と非表示を切り替えることができます。アイテムを非表示にする主な理由は、概要データを表示するレポートを出力する場合に、ユーザーが詳細データにドリル ダウンできるようにするためです。

たとえば、行グループのあるテーブルの場合、外側のグループの概要行を除いて、最初にすべての行を非表示にすることができます。それぞれの内部グループ (詳細グループを含む) に対して、グループ化セルの表示と非表示を切り替えるトグル ボタンを対象グループに追加します。レポートが表示されると、ユーザーはこのテキスト ボックスをクリックして、詳細データを展開したり折りたたんだりすることができます。詳細については、「テーブルの追加 (Reporting Services)」を参照してください。

注意注意

ドリルスルー レポートを作成する場合は、非表示にする行や列内の単一のテキスト ボックスではなく、非表示にするグループ、列、または行に、表示情報を設定する必要があります。さらに、トグル ボタンに使用するテキスト ボックスが、表示と非表示を切り替えるアイテムを制御するコンテナ スコープの範囲内にある必要があります。たとえば、入れ子構造のグループに関連付けられている行を非表示にするには、テキスト ボックスが親グループに関連付けられている行にあるか、抱合階層の上位にある必要があります。

レポート アイテムを非表示にするための順を追った手順については、次のトピックを参照してください。

ドリルスルー レポート

ドリルスルー レポートでは、ユーザーが集計値のリンクをクリックすると、別の関連レポートが開き、詳細データを表示できます。詳細データは、詳細レポートの実行時にのみ取得されます。通常ドリルスルー レポートには、ドリルダウン レポートほどリソースが必要ありません。詳細については、「ドリルスルー レポートの追加」および「チュートリアル : レポートへのパラメータの追加」を参照してください。

実行時にデータセット フィールドのない列を非表示にする

実行時に変更されるデータセット フィールド コレクションの場合、実行時の結果セットに存在するフィールドのみがレポートに表示されるように、列の表示と非表示を切り替える式を設定できます。フィールドがない列は表示されず、レポート内の領域を占有しません。実行時にフィールドがあるかどうかをテストするには、カスタム コードが必要です。詳細については、「式におけるデータセット フィールド コレクションの参照の使用 (Reporting Services)」を参照してください。

非表示レポート アイテムに対する表示拡張機能のサポート

レポート アイテムの表示/非表示の切り替えは、HTML 表示拡張機能などのユーザー対話機能をサポートする表示拡張機能でのみサポートされます。一部の表示拡張機能では非表示アイテムが表示されます。条件に応じて表示/非表示を切り替えるレポート アイテムのサポートは、次のようになります。

  • HTML 表示拡張機能では、非表示アイテムが表示されません。非表示アイテムは、HTML ソース内にあっても表示されません。

  • XML 表示拡張機能では、非表示に設定されているかどうかに関係なく、すべてのレポート アイテムが表示されます。

  • Excel 表示拡張機能では、テーブル、マトリックス、または一覧の非表示の行および列が表示され展開されます。行と列がすべて表示されます。

詳細については、「レンダリングの動作について」を参照してください。