sp_helpmergeconflictrows (Transact-SQL)

指定された競合テーブルの行を返します。このストアド プロシージャは、競合テーブルが格納されているコンピュータ上で実行されます。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

sp_helpmergeconflictrows [ [ @publication = ] 'publication' ]
        , [ @conflict_table = ] 'conflict_table'
    [ , [ @publisher = ] 'publisher' ] 
    [ , [ @publisher_db = ] 'publsher_db' ] 
    [ , [ @logical_record_conflicts = ] logical_record_conflicts ]

引数

  • [ @publication=] 'publication'
    パブリケーションの名前を指定します。publication のデータ型は sysname で、既定値は % です。パブリケーションを指定した場合は、パブリケーションに関係するすべての競合が返されます。たとえば、MSmerge_conflict_Customers テーブル内に WA および CA というパブリケーションに関して競合する行がある場合、パブリケーション名 CA を渡すと、CA パブリケーションに関係する競合が返されます。

  • [ @conflict_table=] 'conflict_table'
    競合テーブルの名前を指定します。conflict_table のデータ型は sysname で、既定値はありません。MicrosoftSQL Server 2005 以降のバージョンでは、競合テーブルの名前に MSmerge_conflict_publication_article という形式が使用されます。このテーブルは、パブリッシュされた各アーティクルに対して 1 つ存在します。

  • [ @publisher = ] 'publisher'
    パブリッシャの名前を指定します。publisher のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。

  • [ @publisher_db=] 'publisher_db'
    パブリッシャ データベースの名前を指定します。publisher_db のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。

  • [ @logical_record_conflicts= ] logical_record_conflicts
    結果セットに論理レコードの競合に関する情報を含めるかどうかを指定します。logical_record_conflicts のデータ型は int で、既定値は 0 です。1 を指定すると、論理レコードの競合情報が返されます。

結果セット

sp_helpmergeconflictrows は、ベース テーブル構造と次に示す列とで構成される結果セットを返します。

列名

データ型

説明

origin_datasource

varchar(255)

競合の元。

conflict_type

int

競合のタイプを示すコード。

1 = 更新の競合 : 行レベルで競合が検出されています。

2 = 列更新の競合 : 列レベルで競合が検出されています。

3 = 更新より削除が優先される競合 : 競合で削除が優先されます。

4 = 削除より更新が優先される競合 : 競合を避けるために削除された rowguid がこのテーブルに記録されています。

5 = 挿入のアップロードに失敗 : サブスクライバからの挿入がパブリッシャで適用されませんでした。

6 = 挿入のダウンロードに失敗 : パブリッシャからの挿入がサブスクライバで適用されませんでした。

7 = 削除のアップロードに失敗 : サブスクライバでの削除がパブリッシャにアップロードされませんでした。

8 = 削除のダウンロードに失敗 : パブリッシャでの削除がサブスクライバにダウンロードされませんでした。

9 = 更新のアップロードに失敗 : サブスクライバでの更新がパブリッシャで適用されませんでした。

10 = 更新のダウンロードに失敗 : パブリッシャでの更新がサブスクライバで適用されませんでした。

12 = 論理レコードの削除より更新が優先 : 競合を避けるために削除された論理レコードがこのテーブルに記録されています。

13 = 論理レコードの挿入と更新が競合 : 論理レコードへの挿入が更新と競合しています。

14 = 論理レコードの更新より削除が優先される競合 : 競合を避けるために更新された論理レコードがこのテーブルに記録されています。

reason_code

int

状況依存のエラー コード。

reason_text

varchar(720)

状況依存のエラーの説明。

pubid

uniqueidentifier

パブリケーション識別子。

MSrepl_create_time

datetime

競合情報が追加された時刻。

戻り値

0 (成功) または 1 (失敗)

説明

sp_helpmergeconflictrows は、マージ レプリケーションで使用します。

権限

sp_helpmergeconflictrows を実行できるのは、sysadmin 固定サーバー ロール、db_owner 固定データベース ロール、およびディストリビューション データベースの replmonitor ロールのメンバだけです。