GET CONVERSATION GROUP (Transact-SQL)

次に受信するメッセージのメッセージ交換グループの識別子を返すと共に、そのメッセージが含まれるメッセージ交換のメッセージ交換グループをロックします。メッセージ交換グループの識別子は、メッセージ自体を取得する前にメッセージ交換の状態情報を取得する場合に使用できます。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

[ WAITFOR ( ]
   GET CONVERSATION GROUP @conversation_group_id
      FROM <queue>
[ ) ] [ , TIMEOUT timeout ]
[ ; ]


<queue> ::=
{
    [ database_name . [ schema_name ] . | schema_name . ] queue_name
}

引数

  • WAITFOR
    現在メッセージが存在しない場合、GET CONVERSATION GROUP ステートメントは、キューにメッセージが到着するのを待機します。

  • @conversation\_group\_id
    GET CONVERSATION GROUP ステートメントによって返されるメッセージ交換グループ ID が格納される変数です。この変数のデータ型は、uniqueidentifier であることが必要です。使用できるメッセージ交換グループがない場合、この変数は NULL に設定されます。

  • FROM
    メッセージ交換グループを取得するキューを指定します。

  • database_name
    メッセージ交換グループを取得するキューが含まれているデータベースの名前を指定します。database_name を指定しない場合、既定では現在のデータベースが使用されます。

  • schema_name
    メッセージ交換グループを取得するキューを所有するスキーマの名前を指定します。schema_name を指定しない場合、既定では現在のユーザーの既定のスキーマが使用されます。

  • queue_name
    メッセージ交換グループを取得するキューの名前を指定します。

  • TIMEOUT timeout
    Service Broker が、キューにメッセージが到着するのを待機する時間を指定します (ミリ秒単位)。この句は WAITFOR 句と共に使用する必要があります。WAITFOR 句を使用するステートメントにこの句が含まれないか、timeout が -1 の場合、待機時間は無制限になります。タイムアウトになると、GET CONVERSATION GROUP では @conversation\_group\_id 変数に NULL が設定されます。

説明

重要な注意事項重要

GET CONVERSATION GROUP ステートメントがバッチまたはストアド プロシージャの最初のステートメントではない場合は、前のステートメントの後に、Transact-SQL ステートメントのターミネータであるセミコロン (;) を指定する必要があります。

GET CONVERSATION GROUP ステートメントで指定したキューが使用できない場合、ステートメントは失敗し、Transact-SQL エラーが返されます。

このステートメントでは、以下の条件をすべて満たす、次に使用できるメッセージ交換グループが返されます。

  • メッセージ交換グループを正常にロックできる。

  • メッセージ交換グループに、キューで利用できるメッセージが含まれている。

  • 返されるメッセージ交換グループが、上記の条件を満たすすべてのメッセージ交換グループのうち、最も高い優先度を持つ。メッセージ交換グループの優先度は、そのグループのメンバであり、キュー内にメッセージがあるメッセージ交換のいずれかに割り当てられている最も高い優先度です。

同じトランザクション内で GET CONVERSATION GROUP を続けて呼び出すと、複数のメッセージ交換グループがロックされる場合があります。使用できるメッセージ交換グループがない場合、このステートメントでは、メッセージ交換グループの識別子として NULL が返されます。

WAITFOR 句を指定した場合、ステートメントは指定のタイムアウト時間が経過するかメッセージ交換グループが使用できるようになるまで待機します。ステートメントの待機中にキューが削除された場合は、その時点でエラーが返されます。

GET CONVERSATION GROUP は、ユーザー定義の関数では無効です。

権限

メッセージ交換グループの識別子をキューから取得する場合、現在のユーザーは、そのキューに対する RECEIVE 権限を持っている必要があります。

A. 無制限に待機して、メッセージ交換グループを取得する

次の例では、@conversation_group_id にメッセージ交換グループの識別子を設定します。このメッセージ交換グループは、ExpenseQueue 上にあり、次に使用できるメッセージで使用されます。このコマンドは、メッセージが使用できるようになるまで待機します。

DECLARE @conversation_group_id UNIQUEIDENTIFIER ;

WAITFOR (
 GET CONVERSATION GROUP @conversation_group_id
     FROM ExpenseQueue
) ;

B. 1 分間待機して、メッセージ交換グループを取得する

次の例では、@conversation_group_id にメッセージ交換グループの識別子を設定します。このメッセージ交換グループは、ExpenseQueue 上にあり、次に使用できるメッセージで使用されます。使用できるメッセージが 1 分以内に取得できない場合、GET CONVERSATION GROUP では、@conversation_group_id の値が変更されずに返されます。

DECLARE @conversation_group_id UNIQUEIDENTIFIER

WAITFOR (
    GET CONVERSATION GROUP @conversation_group_id 
    FROM ExpenseQueue ),
TIMEOUT 60000 ;

C. 待機せず、メッセージ交換グループを取得する

次の例では、@conversation_group_id にメッセージ交換グループの識別子を設定します。このメッセージ交換グループは、ExpenseQueue 上にあり、次に使用できるメッセージで使用されます。使用できるメッセージがない場合、GET CONVERSATION GROUP ステートメントでは、@conversation_group_id の値が変更されずにすぐに返されます。

DECLARE @conversation_group_id UNIQUEIDENTIFIER ;

GET CONVERSATION GROUP @conversation_group_id
FROM AdventureWorks.dbo.ExpenseQueue ;