パフォーマンスの評価
データベース パフォーマンスの継続的な評価は、応答時間を最小限にし、スループットを最大限にして、最適なパフォーマンスを実現するために役立ちます。パフォーマンスを最大限に高めるには、効率的なネットワーク トラフィック、ディスク I/O、および CPU 使用が重要です。アプリケーションの要件を十分に分析し、データの論理構造と物理構造を理解し、データベースの使用状況を評価し、競合する処理 (オンライン トランザクション処理 (OLTP) と意思決定支援など) の関係を調整する必要があります。
条件を変更すると、パフォーマンスが変化します。評価では、ユーザー数の増加によるパフォーマンスの変化、ユーザーのアクセス方法と接続方法の変化、データベース コンテンツの増加、クライアント アプリケーションの変化、アプリケーション内のデータの変化、クエリの複雑化、およびネットワーク トラフィックの増加を確認できます。SQL Server ツールを使用してパフォーマンスを監視することにより、パフォーマンスの変化を、変化する条件と複雑なクエリに関連付けることができます。次のシナリオで例を示します。
頻繁に使用されるクエリの応答時間を監視することによって、クエリを実行するテーブルに対するクエリまたはインデックスの変更が必要かどうかを判断できます。
実行時に Transact-SQL クエリを監視することによって、クエリが正しく作成され、期待どおりの結果が得られているかどうかを判断できます。
SQL Server のインスタンスに接続しようとするユーザーを監視することによって、セキュリティが適切に設定されているかどうかを判断でき、アプリケーションまたは開発システムをテストできます。
応答時間は、クエリが処理されていることを視覚的に確認できる形式で、結果セットの先頭行をユーザーに返すのに必要な時間の長さです。スループットは、指定した時間内にサーバーで処理されたクエリの合計数です。
ユーザーの数が増えるにつれて、サーバーのリソースの競合も増えます。その結果、応答時間が長くなり、全般的なスループットが減少します。
このセクションの内容
トピック |
説明 |
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SQL Server のパフォーマンス ベースラインを設定する方法について説明します。 |
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ユーザーの利用状況の監視が SQL Server のパフォーマンスの評価にどのように役立つかについて説明します。 |
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特定のパフォーマンスの問題を切り離す方法について説明します。 |