仮定のインデックスと統計の削除
データベース エンジン チューニング アドバイザでは、推奨設定の作成時に、推奨するオブジェクトの名前が自動的に作成されます。名前が自動作成されるオブジェクトは、インデックス、インデックス付きビュー、統計、パーティション関数、またはパーティション構成です。Microsoft では、チューニングの推奨設定を実装する前に、アプリケーションによって生成されたこれらの名前を変更することを強く推奨しています。名前を変更しないと、チューニング前に存在していたオブジェクトと、データベース エンジン チューニング アドバイザの推奨設定を実装して追加されるオブジェクトとを区別することが難しくなります。
データベース エンジン チューニング アドバイザによって作成されたすべてのオブジェクトは、チューニング アドバイザにより必ずクリーンアップされます。データベース エンジン チューニング アドバイザのプロセスが終了し、アプリケーションで生成されたオブジェクトがそのまま残されている場合、次の表に示すオブジェクト名プレフィックスを使用して、それらのオブジェクトを検索するクエリを作成できます。これらのオブジェクトが検出されたら、削除してもかまいません。
既定のオブジェクト名プレフィックス
データベース エンジン チューニング アドバイザでは、データベースのチューニングの結果として、次の表に示すプレフィックスを持つオブジェクトが作成されます。
オブジェクトの種類 |
既定のオブジェクト名プレフィックス |
例 |
---|---|---|
インデックス |
_dta_index_ |
_dta_index_dta_mv_1_7_1150627142_K2 |
統計 |
_dta_stat_ |
_dta_stat_2041058307_2_5 |
ビュー |
_dta_mv_ |
_dta_mv_3 |
パーティション関数 |
_dta_pf_ |
_dta_pf_1043 |
パーティション構成 |
_dta_ps_ |
_dta_ps_1040 |
仮定のオブジェクトと実際にアプリケーションによって生成されたオブジェクトの区別
データベース エンジン チューニング アドバイザによって作成される統計、ビュー、パーティション関数、およびパーティション構成はすべて実際のオブジェクトなので、チューニング前に存在していたオブジェクトと区別できません。
データベース エンジン チューニング アドバイザでは、仮定のインデックスが作成されます。仮定のインデックスを特定するには、次の手順を実行します。
MicrosoftSQL Server 2005 以降の場合は、sys.indexes カタログ ビューの is_hypothetical 列を確認します。
MicrosoftSQL Server 2000 の場合は、sysindexes.status & 0x20=0 述語を使用して実際のインデックスを特定します。