以前のバージョンの SQL Server からのネイティブ形式データおよび文字形式データのインポート
bcp を使用して MicrosoftSQL Server 2005 以前のバージョンからネイティブ形式データおよび文字形式データをインポートするには、-V スイッチを使用します。MicrosoftSQL Server 2008 では、-V スイッチを指定すると、以前のバージョンの MicrosoftSQL Server のデータ型が使用されます。データ ファイルの形式も以前のバージョンと同じものが使用されます。
データ ファイルが SQL Server の以前のどのバージョンのものであるかを指定するには、次のように -V スイッチを使用します。
SQL Server のバージョン |
修飾子 |
---|---|
SQL Server 7.0 |
-V70 |
SQL Server 2000 |
-V80 |
SQL Server 2005 |
-V90 |
SQL Server のデータ型について
SQL Server 2005 以降のバージョンでは、いくつかの新しいデータ型がサポートされるようになりました。以前のバージョンに新しいデータ型をインポートする場合は、古い bcp クライアントで読み取ることが可能な形式でそのデータ型を格納する必要があります。次の表では、以前のバージョンの SQL Server との互換性を維持するために、SQL Server 2005 の新しいデータ型がどのように変換されるかについて要約します。
SQL Server 2005 の新しいデータ型 |
バージョン 6x の互換性のあるデータ型 |
バージョン 70 の互換性のあるデータ型 |
バージョン 80 の互換性のあるデータ型 |
---|---|---|---|
bigint |
decimal |
decimal |
* |
sql_variant |
text |
nvarchar(4000) |
* |
varchar(max) |
text |
text |
text |
nvarchar(max) |
ntext |
ntext |
ntext |
varbinary(max) |
image |
image |
image |
XML |
ntext |
ntext |
ntext |
UDT1 |
image |
image |
image |
* この型はネイティブでサポートされています。
1 UDT はユーザー定義型を示します。
SQL Server 2005 以降のバージョンからのエクスポート
–V80 スイッチを使用して SQL Server 2005 以降のバージョンからデータを一括エクスポートする場合、nvarchar(max) 型、varchar(max) 型、varbinary(max) 型のデータ、XML データ、およびネイティブ モードの UDT データは、SQL Server 2005 以降のバージョンの既定である 8 バイトのプレフィックスではなく、text 型、image 型、および ntext 型のデータと同様に、4 バイトのプレフィックスと共に格納されます。
SQL Server 7.0 または SQL Server 2000 からのエクスポート
SQL Server 7.0 または SQL Server 2000 からデータを一括エクスポートする場合、次の項目について検討します。
SQL Server 7.0 と SQL Server 2000 では、値 0 は列の長さがゼロであることを表します。
SQL Server 7.0 からエクスポートされる bigint 型のデータのストレージ形式は、データ ファイルのデータ形式によって異なります。
ネイティブ モードまたは Unicode ネイティブ形式のデータ ファイルでは、bigint 型のデータは decimal(19,0) として格納されます。
キャラクタ モードまたは Unicode 文字形式のデータ ファイルでは、bigint 型のデータは、文字または [-]digits の Unicode 文字列 (たとえば、–25688904432) として格納されます。
日付値のコピー
SQL Server 7.0 以降、bcp では ODBC の一括コピー API が使用されています。したがって、SQL Server 7.0 以降に日付値をインポートするには、bcp で、ODBC の日付形式 (yyyy-mm-dd hh:mm:ss[.f...]) を使用します。
bcp コマンドでは、datetime 型と smalldatetime 型の値に使用される ODBC の既定の形式を使用して、文字形式のデータ ファイルがエクスポートされます。たとえば、日付 12 Aug 1998 が含まれた datetime 型の列は、文字列 1998-08-12 00:00:00.000 としてデータ ファイルに一括コピーされます。
重要 |
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bcp を使用してデータを smalldatetime フィールドにインポートする場合は、秒の値が 00.000 になっていることを確認してください。それ以外の場合、この操作は失敗します。smalldatetime データ型には、最も近い "分" までの値のみが保持されます。この場合、BULK INSERT と INSERT ... SELECT * FROM OPENROWSET(BULK...) は失敗しませんが、秒の値は切り捨てられます。 |