子パッケージで親変数の値を使用する方法

この手順では、構成の種類として親変数を使用したパッケージ構成を作成し、親パッケージから実行した子パッケージが親の変数にアクセスできるようにする方法について説明します。

親パッケージ内のこの変数は、子パッケージのパッケージ構成を作成する前に作成する必要はありません。変数はいつでも親パッケージに追加できますが、パッケージ構成では親変数の正確な名前を使用する必要があります。ただし、親変数パッケージ構成を作成するには、子パッケージ内に、この構成で更新できる変数が既に存在している必要があります。変数の追加および構成の詳細については、「[変数] ウィンドウを使用してパッケージで変数を追加または削除する方法」を参照してください。

親変数パッケージ構成で使用される親パッケージ内の変数のスコープは、パッケージ実行タスク、タスクを含むコンテナ、またはパッケージに設定できます。パッケージ内で同じ名前の複数の変数が定義されている場合、パッケージ実行タスクのスコープ内で最も近い変数が使用されます。パッケージ実行タスクに最も近いスコープは、タスク自体です。

親パッケージに変数を追加するには

  1. Business Intelligence Development Studio で、子パッケージに渡す変数の追加先パッケージが含まれている Integration Services プロジェクトを開きます。

  2. ソリューション エクスプローラで、パッケージをダブルクリックして開きます。

  3. SSIS デザイナで、変数のスコープを定義するには、次のいずれかの操作を行います。

    • スコープをパッケージに設定するには、[制御フロー] タブのデザイン画面上の任意の場所をクリックします。

    • スコープをパッケージ実行タスクの親コンテナに設定するには、コンテナをクリックします。

    • スコープをパッケージ実行タスクの親コンテナに設定するには、タスクをクリックします。

  4. 変数を追加および構成します。

    注意注意

    変数で格納するデータと互換性のあるデータ型を選択します。

  5. 更新したパッケージを保存するには、[ファイル] メニューの [選択されたファイルを上書き保存] をクリックします。

子パッケージに変数を追加するには

  1. Business Intelligence Development Studio で、親変数パッケージ構成の追加先パッケージが含まれている Integration Services プロジェクトを開きます。

  2. ソリューション エクスプローラで、パッケージをダブルクリックして開きます。

  3. SSIS デザイナで、スコープをパッケージに設定するには、[制御フロー] タブのデザイン画面上の任意の場所をクリックします。

  4. 変数を追加および構成します。

    注意注意

    変数で格納するデータと互換性のあるデータ型を選択します。

  5. 更新したパッケージを保存するには、[ファイル] メニューの [選択されたファイルを上書き保存] をクリックします。

親パッケージ構成を子パッケージに追加するには

  1. 子パッケージが開かれていない場合は、Business Intelligence Development Studio で開きます。

  2. [制御フロー] タブのデザイン画面で任意の場所をクリックします。

  3. [SSIS] メニューの [パッケージ構成] をクリックします。

  4. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスで、[パッケージの構成を有効にする] を選択し、[追加] をクリックします。

  5. パッケージ構成ウィザードの初期画面で、[次へ] をクリックします。

  6. [構成の種類の選択] ページの [構成の種類] ボックスの一覧で、[親パッケージ変数] を選択して、次のいずれかの操作を行います。

    • [構成設定を直接指定する] を選択し、[親変数] ボックスで、その構成で使用する親パッケージ内の変数名を指定します。

      重要な注意事項重要

      変数名では大文字と小文字が区別されます。

    • [構成の場所を環境変数に格納する] を選択し、[環境変数] ボックスの一覧で、変数の名前を含む環境変数を選択します。

  7. [次へ] をクリックします。

  8. [対象になるプロパティの選択] ページで、[変数] ノードを展開し、構成する変数の [プロパティ] ノードを展開した後、構成によって設定されるプロパティをクリックします。

  9. [次へ] をクリックします。

  10. [ウィザードの完了] ページで、必要に応じて、構成の既定の名前を変更し、構成情報を確認します。

  11. [完了] をクリックしてウィザードを完了し、[パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスに戻ります。

  12. [パッケージ構成オーガナイザ] ダイアログ ボックスの [構成] タブに、新しい構成が表示されます。

  13. [閉じる] をクリックします。