データベースの変更ウィザード

Reporting Services 構成ツールのデータベースの変更ウィザードを使用して、新しいレポート サーバー データベースを作成するか、現在のレポート サーバー インスタンスで使用する既存のレポート サーバー データベースを選択することができます。

以前のバージョンのレポート サーバー データベースを選択すると、接続先のレポート サーバー インスタンスのバージョンと一致するようにアップグレードされます。 サービスの開始時にデータベース バージョンが確認され、現在のスキーマに自動的にアップグレードされます。

このウィザードを起動するには、Reporting Services 構成ツールの [データベース] ページにある [データベースの変更] をクリックします。 Reporting Services 構成ツールの起動方法については、「How to: Start Reporting Services Configuration Manager」を参照してください。

オプション

  • [アクション]
    実行するタスクを選択します。 ネイティブ モードまたは SharePoint 統合モードで新しいデータベースを作成できます。 または、現在のレポート サーバー インスタンスで使用する既存のレポート サーバー データベースを選択できます。

  • [データベース サーバー]
    レポート サーバー データベースをホストする SQL Server データベース エンジン インスタンス名を指定します。 ローカルまたはリモートのコンピューターの、既定または名前付きのインスタンスを使用できます。 名前付きインスタンスに接続する場合は、<server>\<instance> の形式でサーバー名を入力します。

    データベース エンジン インスタンスに接続するには、サーバーにログオンしてデータベース情報を更新するための権限がある資格情報を使用する必要があります。 Reporting Services 構成ツールでは、現在の Windows 資格情報が使用されますが、ログイン権限またはデータベース権限がない場合は、SQL Server データベース ログインを指定する必要があります。 別の Windows 資格情報を指定することはできません。 別の Windows ユーザーとして接続する場合は、ユーザーとしてログインし、Reporting Services 構成ツールを起動します。

    リモート インスタンスに接続する場合は、まずそのインスタンスでリモート接続を有効にする必要があります。 SQL Server のバージョンおよびエディションの中には、既定でリモート接続が有効になっていないものもあります。 リモート接続が許可されているかどうかを確認するには、SQL Server 構成マネージャー ツールを使用して、TCP/IP プロトコルおよび名前付きパイプ プロトコルが有効になっていることを確認します。 リモート インスタンスが名前付きインスタンスの場合は、SQL Server Browser サービスが有効になっていることと、対象サーバーで実行されていることを確認します。 SQL Server Browser によって、名前付きインスタンスで使用されるポート番号が Reporting Services 構成ツールに提供されます。

  • [データベース]
    サーバー データを格納するレポート サーバー データベースの名前を指定します。 既存のデータベースを指定するか、新しいデータベースを作成できます。

    [アクション] ページで [新しいデータベースを作成する] を選択すると、新しいデータベースの作成に使用されるプロパティがウィザードに表示されます。 Reporting Services 構成ツールは、名前でバインドされた 2 つのデータベースを作成します。1 つは静的データを格納するデータベースで、もう 1 つはセッションおよび作業データを格納するための一時データベースです。 詳細については、SQL Server オンライン ブックの「レポート サーバー データベース」を参照してください。

    既存のレポート サーバー データベースを選択することもできます。 Reporting Services 構成ツールでは、無効なデータベースが除外されません。 有効なデータベースは、レポート サーバー データベース スキーマに基づきます (必要なテーブル、ビュー、またはストアド プロシージャが欠落しているデータベースは選択できません)。 以前のバージョンの Reporting Services 用に作成されたデータベースを選択すると、データベースが現在の形式にアップグレードされます。

  • 言語
    この値は、新しいレポート サーバー データベースを作成する場合にのみ設定します。

    この値を使用して、ロールの定義および説明を作成するときの言語を指定します。 Reporting Services には、一連の定義済みロールを含んでいるロールベースの承認モデルが用意されています。 ロールは、指定した言語で一度だけ作成されます。 サーバーでサポートされているカルチャまたは言語が設定されているブラウザーを使用してレポート サーバーに接続した場合でも、ロール名と説明が指定以外の言語で表示されることはありません。 また、指定した言語によって、個人用レポート機能に含まれている [個人用レポート] フォルダーおよび [Users] フォルダーの名前の作成に使用される言語も決定されます。

  • [サーバー モード]
    レポート サーバー データベースでは、ネイティブ モードまたは SharePoint 統合モードのいずれかがサポートされます。 これらのモードは、同時には指定できません。

    新しいレポート サーバー データベースを作成する場合は、モードを指定する必要があります。 選択したモードにより、レポート サーバー データベースの構造が決まり、SharePointIntegrated レポート サーバー システム プロパティが true または false に設定されます。

    別のレポート サーバー データベースを選択する場合は、現在のデータベースの使用方法がわかるように、現在のデータベースのモードが表示されます。

  • [資格情報]
    レポート サーバーがレポート サーバー データベースへの接続に使用するアカウントを指定します。 指定できる値は、レポート サーバー Web サービスのサービス アカウント、レポート サーバーのホストに使用しているデータベース エンジン インスタンスで定義されている SQL Server データベース ログイン、または Windows アカウントです。 Windows アカウントを使用している場合、レポート サーバーとデータベースが同じコンピューター上に存在する場合はローカル アカウント (<computername>\<username>) を指定し、レポート サーバーとデータベースが同じドメイン内の異なるコンピューター上に存在する場合は、ドメイン ユーザー アカウント (<domain>\<username>) を指定します。

    レポート サーバーはデータベース ログインを作成し、指定したアカウントにデータベース権限を割り当てます。

    レポート サーバーでは、アカウントの作成は行われません。 配置構成に対して有効な、既に存在するアカウントを指定する必要があります。 特に、データベースがリモート コンピューター上にある環境で、Windows アカウントを使用する場合は、そのコンピューターへのログオン権限のあるアカウントを指定する必要があります。

    コンピューターが別のドメインまたは信頼されていないドメイン内に存在する場合は、SQL Server データベース ログインを使用することをお勧めします。 アカウントの選択の詳細については、「レポート サーバー データベース接続の構成 (ネイティブ モード)」を参照してください。

  • 概要
    セットアップで接続を構成する前に、設定を確認します。

  • [続行して完了する]
    各タスクの進行状況を監視します。

関連項目

タスク

ネイティブ モードのレポート サーバー データベースの作成 (Reporting Services)

参照

データベース

資格情報の変更ウィザード

概念

Reporting Services 構成の F1 ヘルプのトピック

レポート サーバー データベース接続の構成 (ネイティブ モード)

その他の技術情報

Configuring Reporting Services for Scale-Out Deployment