CREATE RESOURCE POOL (Transact-SQL)
リソース ガバナー リソース プールを作成します。 リソース ガバナーは、Microsoft SQL Server のすべてのエディッションで使用できるわけではありません。 SQL Server の各エディションでサポートされる機能の一覧については、「SQL Server 2012 の各エディションがサポートする機能」を参照してください。
構文
CREATE RESOURCE POOL pool_name
[ WITH
( [ MIN_CPU_PERCENT = value ]
[ [ , ] MAX_CPU_PERCENT = value ]
[ [ , ] CAP_CPU_PERCENT = value ]
[ [ , ] AFFINITY {SCHEDULER = AUTO | (Scheduler_range_spec) | NUMANODE = (NUMA_node_range_spec)} ]
[ [ , ] MIN_MEMORY_PERCENT = value ]
[ [ , ] MAX_MEMORY_PERCENT = value ])
]
[;]
Scheduler_range_spec::=
{SCHED_ID | SCHED_ID TO SCHED_ID}[,…n]
NUMA_node_range_spec::=
{NUMA_node_ID | NUMA_node_ID TO NUMA_node_ID}[,…n]
引数
pool_name
リソース プールのユーザー定義の名前を指定します。 pool_name には、英数字を最大 128 文字まで使用できます。SQL Server のインスタンス内で一意である必要があり、識別子のルールに従っている必要があります。MIN_CPU_PERCENT =value
CPU の競合がある場合に、リソース プールのすべての要求に保証される平均 CPU 帯域幅を指定します。 value は整数で、既定の設定は 0 です。 value の許容範囲は 0 ~ 100 です。MAX_CPU_PERCENT =value
CPU の競合がある場合に、リソース プールのすべての要求に割り当てられる最大平均 CPU 帯域幅を指定します。 value は整数で、既定の設定は 100 です。 value の許容範囲は 1 ~ 100 です。CAP_CPU_PERCENT =value
リソース プールのすべての要求に割り当てられる、CPU 帯域幅のハード キャップを指定します。 CPU の最大帯域幅レベルを、指定した値と同じレベルに制限します。 value は整数で、既定の設定は 100 です。 value の許容範囲は 1 ~ 100 です。AFFINITY {SCHEDULER = AUTO | (Scheduler_range_spec) | NUMANODE = (<NUMA_node_range_spec>)}
リソース プールを特定のスケジューラにアタッチします。 既定値は AUTO です。AFFINITY SCHEDULER = (Scheduler_range_spec) は、指定した ID によって識別される SQL Server スケジューラにリソース プールをマップします。 これらの ID は、sys.dm_os_schedulers (Transact-SQL) の scheduler_id column 内の値にマップされます。
AFFINITY NAMANODE = (NUMA_node_range_spec) を使用すると、リソース プールは、指定した NUMA ノードまたはノードの範囲に対応する物理 CPU にマップされた SQL Server のスケジューラに関連付けられます。 次の Transact-SQL クエリを使用して、物理 NUMA 構成と SQL Server スケジューラ ID のマッピングを検出できます。
SELECT osn.memory_node_id AS [numa_node_id], sc.cpu_id, sc.scheduler_id FROM sys.dm_os_nodes AS osn INNER JOIN sys.dm_os_schedulers AS sc ON osn.node_id = sc.parent_node_id AND sc.scheduler_id < 1048576
MIN_MEMORY_PERCENT =value
このリソース プール用に確保され、他のリソース プールとは共有できないメモリ量の最小値を指定します。 value は整数で、既定の設定は 0 です。value の許容範囲は 0 ~ 100 です。MAX_MEMORY_PERCENT =value
このリソース プールの要求で使用できる合計サーバー メモリを指定します。 value は整数で、既定の設定は 100 です。 value の許容範囲は 1 ~ 100 です。
説明
MAX_CPU_PERCENT および MAX_MEMORY_PERCENT には、それぞれ MIN_CPU_PERCENT および MIN_MEMORY_PERCENT 以上の値を指定する必要があります。
CAP_CPU_PERCENT と MAX_CPU_PERCENT の違いは、プールに関連付けられているワークロードが使用する CPU 処理量が、MAX_CPU_PERCENT の値を超えることはできても (利用可能な場合)、CAP_CPU_PERCENT の値を超えることはできない点です。
関連付けられた各コンポーネント (スケジューラまたは NUMA ノード) の CPU 使用率の合計が 100% を超えることはできません。
権限
CONTROL SERVER 権限が必要です。
使用例
bigPool という名前のリソース プールを作成する方法を次の例に示します。 このプールは、リソース ガバナーの既定の設定を使用します。
CREATE RESOURCE POOL bigPool;
GO
ALTER RESOURCE GOVERNOR RECONFIGURE;
GO
次の例では、CAP_CPU_PERCENT がハード キャップを 30% に設定し、AFFINITY SCHEDULER は 0 ~ 63、128 ~ 191 の範囲に設定されています。
CREATE RESOURCE POOL PoolAdmin
WITH (
MIN_CPU_PERCENT = 10,
MAX_CPU_PERCENT = 20,
CAP_CPU_PERCENT = 30,
AFFINITY SCHEDULER = (0 TO 63, 128 TO 191),
MIN_MEMORY_PERCENT = 5,
MAX_MEMORY_PERCENT = 15);
説明
データベース管理者は、リソース ガバナー機能を使用することで、サーバー リソースを最大 64 個までのリソース プールに分散できます。
関連項目
参照
ALTER RESOURCE POOL (Transact-SQL)
DROP RESOURCE POOL (Transact-SQL)
CREATE WORKLOAD GROUP (Transact-SQL)
ALTER WORKLOAD GROUP (Transact-SQL)