DATE 関数

指定された日付を datetime 形式で返します。

構文

DATE(<year>, <month>, <day>)

パラメーター

項目

定義

year

年を表す数値。

year 引数の値には 1 ~ 4 桁を含めることができます。 year 引数は、コンピューターで使用される日付方式に応じて解釈されます。

1990 年 3 月 1 日以降の日付がサポートされています。

小数点以下を含む数値を入力すると、数値は丸められます。

値が 9999 より大きいかゼロ未満 (負の値) の場合、#VALUE! エラーを返します。

year 値が 0 ~ 1899 の場合、その値が 1900 に加算されて最終的な値が生成されます。 後半の例を参照してください。

注意

予想外の結果を避けるために、year 引数には可能な限り 4 桁を使用することをお勧めします。 たとえば、07 を使用すると、year 値として 1907 が返されます。

month

月を表す数値。または、次の規則に従って計算されます。

month が 1 ~ 12 の数値の場合、該当年の月を表します。 1 は 1 月、2 は 2 月を表し、12 月を表す 12 まで同様です。

12 よりも大きい整数を入力した場合は、次のように計算されます。month の値を year に加算して日付が計算されます。 たとえば、DATE( 2008, 18, 1) の場合、2008 年の年初に月数 18 が加算されて 2009 年 6 月が値として生成されるので、2009 年 6 月 1 日に相当する datetime 値が返されます。 後半の例を参照してください。

負の整数を入力した場合は、次のように計算されます。month の値を year から減算して日付が計算されます。 たとえば、DATE( 2008, -6, 15) の場合、2008 年の年初から月数 6 が減算されて 2007 年 6 月が値として生成されるので、2007 年 6 月 15 日に相当する datetime 値が返されます。 後半の例を参照してください。

day

日を表す数値。または、次の規則に従って計算されます。

day は、指定された月の 1 日から最終日までの数値の場合、該当月の日を表します。

指定した月の最終日よりも大きい整数を入力した場合は、次のように計算されます。day の値を month に加算して日付が計算されます。 たとえば、DATE( 2008, 3, 32) という数式では、3 月の月初に日数 32 が加算されて 4 月 1 日が値として生成されるので、2008 年 4 月 1 日に相当する datetime 値が返されます。

負の整数を入力した場合は、次のように計算されます。day の値を month から減算して日付が計算されます。 たとえば、DATE( 2008, 5, -15) という数式では、2008 年 5 月の月初から日数 15 が減算されて 2008 年 4 月が値として生成されるので、2008 年 4 年 15 月に相当する datetime 値が返されます。

day に小数部がある場合は、最も近い整数に丸められます。

戻り値

指定された日付 (datetime)) を返します。

説明

DATE 関数は、引数として入力された整数を受け取り、対応する日付を生成します。 DATE 関数の使用に最も適しているのは、年、月、および日が数式として使用される場合です。 たとえば、基になるデータに YYYYMMDD など日付として認識されない形式の日付が含まれているとします。 DATE 関数を他の関数と組み合わせて使用すると、日付を特定の日として認識できる数値に変換できます。

シリアル値として日付を保存する Microsoft Excel とは異なり、DAX の日付関数は常に datetime データ型を返します。 ただし、必要に応じて日付をシリアル値として表示する書式設定を使用できます。

この DAX 関数は、配置済みのモデルで使用し、DirectQuery モードでクエリを実行した場合には、異なる結果を返すことがあります。 DirectQuery モードのセマンティックの相違点の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=219171 を参照してください。

例: 単純な日付を返す

説明

次の数式では 2009 年 7 月 8 日という日付が返されます。

コード

=DATE(2009,7,8)

例: 1899 より前の年

説明

year 引数に対して入力した値が 0 (ゼロ) ~ 1899 (この値を含む) である場合、その値を 1900 に加算することで年が計算されます。 次の数式では 1908 年 1 月 2 日が返されます (1900+08)。

コード

=DATE(08,1,2)

例: 1899 より前の年

説明

year 引数に対して入力した値が 0 (ゼロ) ~ 1899 (この値を含む) である場合、その値を 1900 に加算することで年が計算されます。 次の数式では 3700 年 1 月 2 日が返されます (1900+1800)。

コード

=DATE(1800,1,2)

例: 1899 より後の年

説明

year が 1900 ~ 9999 (この値を含む) の場合、その値は年として使用されます。 次の数式では 2008 年 1 月 2 日が返されます。

コード

=DATE(2008,1,2)

例: 月を使用する

説明

month が 12 より大きい場合は、指定された年の最初の月に month の月数が加算されます。 次の数式では 2009 年 2 月 2 日という日付が返されます。

コード

=DATE(2008,14,2)

解説

month の値が 1 未満の場合、DATE 関数は、指定された年の最初の月から、月数に 1 を加えた数を減算します。 次の数式では 2007 年 9 月 2 日が返されます。

=DATE(2008,-3,2)

例: 日を使用する

説明

指定された月の日数より day 値の方が大きい場合は、その月の最初の日付に day の日数が加算されます。 次の数式では 2008 年 2 月 4 日という日付が返されます。

コード

=DATE(2008,1,35)

解説

day が 1 未満の場合は、day の日数に 1 を加えた数が、指定された月の最初の日から減算されます。 次の数式では 2007 年 12 月 16 日が返されます。

=DATE(2008,1,-15)

関連項目

参照

DAY 関数

TODAY 関数

その他の技術情報

日付と時刻の関数 (DAX)