DISTINCT 関数
指定された列の個別の値を含む 1 列のテーブルを返します。 つまり、重複する値が除去され、一意の値だけが返されます。
注 |
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この関数を使用してワークシート上のセルや列に値を返すことはできません。その代わりに、DISTINCT 関数を数式内で入れ子にし、別の関数に渡してからカウント、合計、または他の演算に使用できる個別の値のリストを取得できます。 |
構文
DISTINCT(<column>)
パラメーター
項目 |
定義 |
---|---|
column |
一意の値の取得元の列。 または、列を返す式。 |
戻り値
一意の値の列。
説明
DISTINCT の結果は、現在のフィルター コンテキストの影響を受けます。 たとえば、次の例の数式を使用してメジャーを作成した場合、特定の領域または期間のみを表示するようにテーブルがフィルター選択されるたびに、結果が変化します。
関連する関数
VALUES 関数は DISTINCT に似ています。一意の値のリストを返す場合にのみ使用可能であり、通常は DISTINCT と完全に同じ結果を返します。 ただし、コンテキストによっては、VALUES により追加の特殊な値が 1 つ返されます。 詳細については、「VALUES 関数」を参照してください。
使用例
次の数式は、インターネット チャネル経由で注文を生成した一意の顧客の数をカウントします。 次の表に、この数式がピボットテーブルに追加された場合に考えられる結果を示します。
=COUNTROWS(DISTINCT(InternetSales_USD[CustomerKey]))
DISTINCT が返した値のリストを列に直接貼り付けることはできないので、注意してください。 代わりに、リストを使用して値のカウント、フィルター選択、または集計を行う関数に、DISTINCT 関数の結果を渡します。 例をできるだけ簡単にするために、ここで、個別の値のテーブルが COUNTROWS 関数に渡されたことにします。
一意のインターネットの顧客 |
列ラベル |
|
|
|
---|---|---|---|---|
行ラベル |
Accessories |
Bikes |
Clothing |
総計 |
2005 |
|
1013 |
|
1013 |
2006 |
|
2677 |
|
2677 |
2007 |
6792 |
4875 |
2867 |
9309 |
2008 |
9435 |
5451 |
4196 |
11377 |
総計 |
15114 |
9132 |
6852 |
18484 |
また、結果が加算値ではないことに注意してください。 つまり、2007 の一意の顧客の総数は、その年の Accessories、Bikes、および Clothing の一意の顧客の合計ではありません。 1 人の顧客が複数のグループでカウントされている可能性があるからです。