レポート ビューアーでのローカル モードと接続モードのレポート (Reporting Services の SharePoint モード)

SQL Server 2008 R2 以降のリリースでは、SharePoint ファームと Reporting Services レポート サーバーを統合しなくてもレポートを表示できます。 代わりに、データ拡張機能でローカル モード レポートがサポートされている場合は、レポート ビューアーを使用して SharePoint から直接レポートを表示できます。 この方法は、ローカル モードと呼ばれます。 以前のバージョンの Reporting Services では、レポート ビューアー コントロールでレポートを表示できるように、SharePoint 統合モードで構成されている Reporting Services レポート サーバーに SharePoint ファームが接続されている必要がありました。 この方法は、リモート モードまたは接続モードと呼ばれます。

ローカル モードでは、Reporting Services レポート サーバーはありません。 SharePoint 製品用に Reporting Services アドインをインストールする必要がありますが、レポート サーバーは必須ではありません。 ローカル モードでは、ユーザーはレポートを表示できますが、サブスクリプションやデータ警告などのサーバー側機能にはアクセスできません。

ローカル モード レポートをサポートしているデータ処理拡張機能の一覧を次に示します。

カスタム データ処理拡張機能を開発して、ローカル モードをサポートすることもできます。 詳細については、「データ処理拡張機能の実装」を参照してください。

ローカル モードでは、データ ソースが埋め込まれているレポート、または .rsds ファイルの共有データ ソースが含まれているレポートを表示できます。 ただし、レポートまたはその関連データ ソースを管理することはできません。 データ ソースを編集しようとすると、データ ソースの編集はローカル モードではサポートされないというエラーが表示されます。 SharePoint サイトのデータ ソース管理は、接続モードでのみサポートされます。

注意

以前のバージョンと同様に、.rsds ファイルにユーザー名とパスワードを埋め込むことはできません。

SharePoint 2010 でのローカル モード レポートの作成

ローカル モードには ASP.NET セッション状態が必要です。 Access サービスをインストールすると、ASP.NET セッション状態が有効になります。 PowerShell を使用して有効にすることもできます。

  1. SharePoint 2010 管理シェルを開きます。

  2. 次のコマンドを入力します。

    - Enable-SPSessionStateService
    
  3. プロンプトが表示されたら、データベースの名前を入力します。

  4. IIS リセットを実行します。

詳細については、「Access Services と SQL Reporting Services の併用: SQL Server 2008 R2 Reporting Services アドインのインストール (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

SharePoint 2013 でのローカル モードと Access Services

既存の Access 2010 Web データベースと Reporting Services ローカル モードをサポートするように SharePoint 2013 ファームを構成できます。 詳細については、「SharePoint Server 2013 での Web データベース用の Access Services 2010 のセットアップと構成」を参照してください。

SharePoint 2013 用の新しい Access Web データベースを作成することはできません。 Access 2013 では、新しい種類のデータベース (Access で構築される Access Web App) が使用されるので、Web ブラウザーで SharePoint アプリケーションとして使用し、他のユーザーと共有します。

詳細については、以下を参照してください。

関連項目

概念

Reporting Services でサポートされるデータ ソース (SSRS)