SQL Server エージェントでの Windows PowerShell ステップの実行

SQL Server エージェントを使用して、スケジュールされた時刻に SQL Server PowerShell スクリプトを実行します。

  1. 作業を開始する準備: 制限事項と制約事項

  2. SQL Server エージェントから PowerShell を実行するには: PowerShell ジョブ ステップとコマンド プロンプト ジョブ ステップの使用

作業を開始する準備

SQL Server エージェントのジョブ ステップにはいくつかの種類があります。 それぞれの種類は、レプリケーション エージェントやコマンド プロンプト環境など、特定の環境を実装するサブシステムに関連付けられています。 Windows PowerShell スクリプトのコードを作成した後、SQL Server エージェントを使用して、スケジュールされた時刻に実行されるジョブや SQL Server イベントに応答して実行されるジョブにそのスクリプトを含めることができます。 コマンド プロンプト ジョブ ステップまたは PowerShell ジョブ ステップを使用して、Windows PowerShell スクリプトを実行できます。

  1. PowerShell ジョブ ステップを使用して SQL Server エージェント サブシステムに sqlps ユーティリティを実行させる。このユーティリティは、PowerShell 2.0 を起動し、sqlps モジュールをインポートする。

  2. コマンド プロンプト ジョブ ステップを使用して PowerShell.exe を実行し、sqlps モジュールをインポートするスクリプトを指定する。

制限事項と制約事項

注記注意

sqlps モジュールで PowerShell を実行する SQL Server エージェント ジョブ ステップでは、それぞれ、約 20 MB のメモリを消費するプロセスが起動されます。 大量の Windows PowerShell ジョブ ステップを同時実行すると、パフォーマンスに悪影響が及びます。

[先頭に戻る]

PowerShell ジョブ ステップの作成

PowerShell ジョブ ステップを作成するには

  1. [SQL Server エージェント] を展開し、新しいジョブを作成するか、既存のジョブを右クリックして [プロパティ] をクリックします。 ジョブの作成に関する詳細については、「ジョブの作成」を参照してください。

  2. [ジョブのプロパティ] ダイアログで [ステップ] ページをクリックし、[新規作成] をクリックします。

  3. [新しいジョブ ステップ] ダイアログの [ステップ名] ボックスにジョブ ステップ名を入力します。

  4. [種類] ボックスの一覧で [PowerShell] をクリックします。

  5. [実行するアカウント名] ボックスの一覧で、ジョブで使用する資格情報を備えたプロキシ アカウントをクリックします。

  6. [コマンド] ボックスに、ジョブ ステップで実行する PowerShell スクリプト構文を入力します。 または、[開く] をクリックしてスクリプト構文が記述されたファイルを選択します。

  7. [詳細設定] ページをクリックして、ジョブ ステップのオプションのうち、ジョブ ステップが成功または失敗した場合のアクション、SQL Server エージェントによるジョブ ステップの再試行回数、および再試行間隔を設定します。

[先頭に戻る]

コマンド プロンプト ジョブ ステップの作成

CmdExec ジョブ ステップを作成するには

  1. [SQL Server エージェント] を展開し、新しいジョブを作成するか、既存のジョブを右クリックして [プロパティ] をクリックします。 ジョブの作成に関する詳細については、「ジョブの作成」を参照してください。

  2. [ジョブのプロパティ] ダイアログで [ステップ] ページをクリックし、[新規作成] をクリックします。

  3. [新しいジョブ ステップ] ダイアログの [ステップ名] ボックスにジョブ ステップ名を入力します。

  4. [種類] ボックスの一覧の [オペレーティング システム (CmdExec)] をクリックします。

  5. [実行するアカウント名] ボックスの一覧で、ジョブで使用する資格情報を備えたプロキシ アカウントをクリックします。 既定では、CmdExec ジョブ ステップは SQL Server エージェント サービス アカウントのコンテキストで実行されます。

  6. [コマンド成功時のプロセス終了コード] ボックスに、0 ~ 999999 の値を入力します。

  7. [コマンド] ボックスに、実行する PowerShell スクリプトを指定するパラメーターと共に powershell.exe を入力します。

  8. [詳細設定] ページをクリックして、ジョブが成功または失敗した場合の操作、SQL Server エージェントによるジョブ ステップ実行の試行回数、SQL Server エージェントでジョブ ステップの出力を書き込むファイルなど、ジョブ ステップのオプションを設定します。 sysadmin 固定サーバー ロールのメンバーだけが、オペレーティング システム ファイルにジョブ ステップの出力を書き込むことができます。

[先頭に戻る]

関連項目

概念

SQL Server PowerShell