CDC 制御タスク エディター

[CDC 制御タスク エディター] ダイアログ ボックスを使用すると、CDC 制御タスクを構成できます。 CDC 制御タスクの構成では、CDC データベースへの接続、CDC タスクの操作、状態管理情報の定義などを行います。

CDC 制御タスクの詳細については、「CDC 制御タスク」を参照してください。

CDC 制御タスク エディターを開くには

  1. SQL Server Data Tools で、CDC 制御タスクの含まれる SQL Server 2012 Integration Services (SSIS) パッケージを開きます。

  2. [制御フロー] タブで、CDC 制御タスクをダブルクリックします。

オプション

  • [SQL Server CDC データベースの ADO.NET 接続マネージャー]
    既存の接続マネージャーを一覧から選択するか、[新規作成] をクリックして新しい接続を作成します。 選択した変更テーブルが存在する、CDC に対応した SQL Server データベースへの接続である必要があります。

  • [CDC 制御操作]
    このタスクに対して実行する操作を選択します。 どの操作でも、状態変数を使用します。この変数は、状態を格納してパッケージ内のコンポーネント間で受け渡しする SSIS パッケージ変数に格納されます。

    • [初期読み込みの開始をマーク]: この操作は、スナップショットのないアクティブ データベースから初期読み込みを実行するときに使用されます。 初期読み込みパッケージの開始時に呼び出され、ソース データベースで現在の LSN を記録します。その後、初期読み込みパッケージがソース テーブルの読み取りを開始します。 この操作には、ソース データベースへの接続が必要です。

      (Oracle ではなく) SQL Server 2012 CDC での作業時に [初期読み込みの開始をマーク] を選択した場合、接続マネージャーで指定されたユーザーは、db_ownersysadmin である必要があります。

    • [初期読み込みの終了をマーク]: この操作は、スナップショットのないアクティブ データベースから初期読み込みを実行するときに使用されます。 初期読み込みパッケージの終了時に呼び出され、初期読み込みパッケージがソース テーブルの読み取りを終了した後で、ソース データベースで現在の LSN を記録します。 この LSN を特定するために、この操作が発生したときの時刻が記録され、CDC データベース内の cdc.lsn_time_ マッピング テーブルに対するクエリにより、その時刻より後に行われた変更が検索されます。

      (Oracle ではなく) SQL Server 2012 CDC での作業時に [初期読み込みの終了をマーク] を選択した場合、接続マネージャーで指定されたユーザーは、db_ownersysadmin である必要があります。

    • [CDC の開始をマーク]: この操作は、初期読み込みがスナップショット データベースまたは休止データベースから行われるときに使用されます。 初期読み込みパッケージ内の任意のポイントで呼び出されます。 この操作は、スナップショット LSN またはスナップショット データベースの名前 (これからスナップショット LSN が動的に派生) が設定されるパラメーターを受け取ります。ただし、このパラメーターは空のままにすることもでき、その場合は、現在のデータベース LSN が変更処理パッケージの開始 LSN として使用されます。

      この操作は、[初期読み込みの開始をマーク] または [初期読み込みの終了をマーク] 操作の代わりに使用されます。

      (Oracle ではなく) SQL Server 2012 CDC での作業時に [CDC の開始をマーク] を選択した場合、接続マネージャーで指定されたユーザーは、db_ownersysadmin である必要があります。

    • [処理範囲の取得]: この操作は、CDC ソース データ フローを使用するデータ フローを呼び出す前に、変更処理パッケージで使用されます。 この操作は、呼び出し時に CDC ソース データ フローが読み取る LSN の範囲を設定します。 範囲は、データ フローの処理中に CDC ソースによって使用される SSIS パッケージ変数に格納されます。

      格納されるすべての種類の CDC 状態の詳細については、「状態変数の定義」を参照してください。

    • [処理済みの範囲をマーク]: この操作は、(CDC データ フローが正常に完了した後) CDC 実行の終了時に変更処理パッケージで使用され、CDC 実行で完全に処理された最後の LSN を記録します。 GetProcessingRange を次に実行する際、この位置によって次の処理範囲の開始位置が決まります。

    • [CDC の状態をリセット]: この操作は、現在の CDC コンテキストに関連付けられた、永続的な CDC の状態をリセットするために使用されます。 この操作の実行後に、LSN-timestamp sys.fn_cdc_get_max_lsn テーブルの現在の最大 LSN が次の処理範囲の開始位置になります。 この操作には、ソース データベースへの接続が必要です。

      この操作は、新たに作成された変更レコードのみを処理し、古い変更レコードをすべて無視する場合などに使用します。

  • [CDC 状態を含む変数]
    タスク操作の状態情報を格納する SSIS パッケージ変数を選択します。 始める前に、変数を定義する必要があります。 [状態の自動保持] を選択した場合、状態変数は自動的に読み込まれ、保存されます。

    状態変数の定義の詳細については、「状態変数の定義」を参照してください。

  • [CDC/スナップショット名を開始する SQL Server LSN]:
    初期読み込みの実行開始位置となる、現在のソース データベース LSN またはスナップショット データベースの名前を入力し、CDC の開始位置を決定します。 [CDC 制御操作][CDC の開始をマーク] に設定されている場合にのみ、使用できます。

    これらの操作の詳細については、「CDC 制御タスク」を参照してください。

  • [状態をデータベース テーブルに自動的に格納する]
    このチェック ボックスをオンにすると、指定されたデータベースに含まれる状態テーブルへの CDC 状態の読み込みと格納が CDC 制御タスクで自動的に処理されます。 オフにした場合、開発者は、パッケージの開始時に CDC 状態を読み込み、変更された CDC 状態を保存する必要があります。

  • [状態が格納されるデータベースの接続マネージャー]
    既存の ADO.NET 接続マネージャーを一覧から選択するか、[新規作成] をクリックして新しい接続を作成します。 これは、状態テーブルが含まれる SQL Server データベースへの接続です。 状態テーブルには状態情報が含まれています。

    [状態の自動保持] が選択されている場合にのみ使用できます。これは必須パラメーターです。

  • [状態の格納に使用するテーブル]
    CDC 状態の格納に使用する状態テーブルの名前を入力します。 指定するテーブルには、namestate の 2 列が必要で、両方ともデータ型が varchar (256) である必要があります。

    [新規作成] を選択して、必要な列を備えた新しい状態テーブルを構築する SQL スクリプトを入手することもできます。 [状態の自動保持] が選択されている場合、開発者は前の要件に従って状態テーブルを作成する必要があります。

    [状態の自動保持] が選択されている場合にのみ使用できます。これは必須パラメーターです。

  • [状態名]
    永続的な CDC 状態に関連付ける名前を入力します。 同じ CDC コンテキストを使用する完全読み込みパッケージと CDC パッケージでは、共通の状態名を指定する必要があります。 この名前は、状態テーブルで状態行を検索するために使用されます。

関連項目

参照

CDC 制御タスク エディター

概念

CDC 制御タスクのカスタム プロパティ