sys.dm_hadr_cluster_members (Transact-SQL)

AlwaysOn 可用性グループに対応した SQL Server のローカル インスタンスをホストする WSFC ノードに WSFC クォーラムが存在する場合は、クォーラムを構成するメンバーごとに 1 行のデータと、各メンバーの状態を返します。 これには、クラスター内のすべてのノード (Clusterenum 関数によって CLUSTER_ENUM_NODE 型で返される) のほか、ディスク監視やファイル共有監視 (存在する場合) が含まれます。 特定のメンバーに対して返される行には、そのメンバーの状態に関する情報が含まれます。 たとえば、マジョリティ ノードのクォーラムが構成されている 5 つのノードから成るクラスターで 1 つのノードがダウンしている場合、クォーラムが存在するノードに配置され、AlwaysOn 可用性グループに対応しているサーバー インスタンスから sys.dm_hadr_cluster_members を実行すると、sys.dm_hadr_cluster_members ではダウンしているノードの状態が "NODE_DOWN" と表示されます。

WSFC ノードにクォーラムが存在しない場合、行は返されません。

この動的管理ビューを使用すると、次のような疑問点を解決できます。

  • WSFC クラスターで現在どのノードが実行されているか。

  • マジョリティ ノードのクォーラムが失われるまでに、WSFC クラスターがあと何回の障害に耐えられるか。

列名

データ型

説明

member_name

nvarchar(128)

メンバー名。コンピューター名、ドライブ文字、ファイル共有パスのいずれかになります。

member_type

tinyint

メンバーの種類。次のいずれかになります。

0 = WSFC ノード

1 = ディスク監視

2 = ファイル共有監視

member_type_desc

nvarchar(50)

member_type の説明。次のいずれかになります。

CLUSTER_NODE

DISK_WITNESS

FILE_SHARE_WITNESS

member_state

tinyint

メンバーの状態。次のいずれかになります。

0 = オフライン

1 = オンライン

member_state_desc

nvarchar(60)

member_state の説明。次のいずれかになります。

OFFLINE

ONLINE

number_of_quorum_votes

tinyint

このクォーラム メンバーが保有するクォーラムの投票数。 "マジョリティなし: ディスクのみ" のクォーラムの場合、この値は既定で 0 になります。 その他のクォーラムの種類の場合、この値は既定で 1 になります。

権限

サーバーに対する VIEW SERVER STATE 権限が必要です。

関連項目

概念

可用性グループの監視 (Transact-SQL)

AlwaysOn 可用性グループ (SQL Server)

その他の技術情報

AlwaysOn 可用性グループの動的管理ビューおよび関数 (Transact-SQL)

AlwaysOn 可用性グループ カタログ ビュー (Transact-SQL)