Analysis Services インポート ウィザードを使用したデータ マイニング プロジェクトのインポート

このトピックでは、別のサーバーにある既存のデータ マイニング プロジェクトからメタデータをインポートすることによって新しいデータ マイニング プロジェクトを作成する方法を説明します。インポートには、SQL Server データ ツール (SSDT) の "サーバーからインポート (多次元およびデータ マイニング) プロジェクト" というテンプレートを使用します。

データ ソース、マイニング構造、およびマイニング モデルを既存のデータ マイニング プロジェクトからインポートする

"サーバーからインポート (多次元およびデータ マイニング) プロジェクト" テンプレートを使用すると、SQL Server データ ツール (SSDT) によって新しいデータ マイニング プロジェクトが作成されて、指定されたデータ マイニング プロジェクトからメタデータがコピーされます。 新しいプロジェクトには、インポート元の ssASnoversion データベースと同じデータ ソース、データ ソース ビュー、マイニング構造、およびマイニング モデルが含まれています。 したがって、インポート プロセスが完了し、オブジェクトが作成された後、マイニング構造と依存モデルのトレーニングによって、それらのオブジェクトに自分でデータを投入する必要があります。

• 新しいデータ マイニング プロジェクトに、インポート元のサーバーのデータそのものはコピーされません。インポートされるのは、データ ソースとデータ ソース ビューの定義だけです。 したがって、インポート プロセスが完了し、オブジェクトが作成された後、マイニング構造と依存モデルをトレーニングすることによって、それらのオブジェクトに自分でデータを投入する必要があります。 モデルと構造のトレーニングは、データ マイニング デザイナーの [すべて処理] コマンドを使用して実行できます。

• インポートするプロジェクトが以前のバージョンの Analysis Services で作成されたものである場合、データ ソースに使用されているプロバイダーが、プロジェクトのインポート先となるサーバーにはインストールされていない可能性があります。 インポートしたマイニング構造を処理しているときにエラーが発生した場合、各データ ソースを右クリックし、[デザイナーを開く] を選択して、接続文字列を編集し、プロバイダーのプロパティを確認します。

  データ マイニング オブジェクトを処理したりデータ マイニング モデルを照会したりする際のアカウントに、データ ソースに対する必要な権限があるかどうかも、場合によってはこの時点で確認する必要があります。

• 既定では、プロジェクトをインポートすると、ワークスペース データベースが localhost (または SQL Server データ ツール (SSDT) で [既定の対象サーバー] として構成されている既定のインスタンス) に設定されます。 このプロパティを設定するには、[オプション] メニューから [ビジネス インテリジェンス デザイナー] を選択し、[Analysis Services] を選択して [全般] を選択します。

  それとは別に、SQL Server 2012 には、Analysis Services テーブル モデル プロジェクト用の既定の配置サーバーを構成する際に設定できる専用のオプションが存在します。 この設定は "既定の配置サーバー" と呼ばれ、テーブル モデル プロジェクト用の既定のワークスペース データベースを指定することができます。 データ マイニング プロジェクトのテーブル モデルをサポートするインスタンスは使用できません。

  多次元モードまたはデータ マイニング モードで動作している Analysis Services のインスタンスを使用するように既定の配置データベースを変更できない場合でも、[プロジェクトのプロパティ] ダイアログ ボックスを使用していつでも配置データベースを指定できます。

既存のデータ マイニング プロジェクトをインポートして新しいデータ マイニング プロジェクトを作成するには

1. SQL Server Data Tools の [ファイル] メニューの [新規作成] をクリックし、[プロジェクト] をクリックします。

2. [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [インストールされているテンプレート] で [ビジネス インテリジェンス] をクリックし、[Analysis Services] をクリックして、[サーバーからインポート (多次元/データ マイニング)] をクリックします。

3. [名前] でプロジェクトの名前を入力し、場所とソリューション名を指定してから [OK] をクリックします。

   Analysis Services データベースのインポート ウィザードが起動します。 [ようこそ] ページで [OK] をクリックして先に進みます。

4. [ソース データベースの選択] ページで、インポートするソリューションが存在する Analysis Services インスタンスを [サーバー] に指定します。

   [データベース] については、インポートするデータ マイニング オブジェクトが存在する Analysis Services データベースを選択します。

   注意
   インポートするオブジェクトを指定することはできません。既存の Analysis Services データベースを選択すると、多次元オブジェクトとデータ マイニング オブジェクトがすべてインポートされます。

   [次へ] をクリックします。

5. [ウィザードの完了] ページに、インポート処理の進行状況が表示されます。 処理をキャンセルしたり、インポート対象のオブジェクトを変更したりすることはできません。 終了したら [完了] をクリックします。

   SQL Server データ ツール (SSDT) を使用して、新しいプロジェクトが自動的に表示されます。

関連項目

概念

プロジェクトのプロパティ (SSAS テーブル)