分析データ ソースからのデータの取得

接続を確立し、クエリを作成すると、任意のデータを取得できます。 ADOMD.NET では、AdomdCommand オブジェクトのいずれかの Execute メソッドを呼び出すことにより、3 種類のオブジェクト (CellSetAdomdDataReaderSystem.Xml.XmlReader) を使用してデータを取得できます。

これら 3 つのオブジェクトは、対話性とオーバーヘッドがそれぞれ異なります。

  • "対話性" とは、オブジェクト モデルの使いやすさ、およびそのオブジェクト モデルで入手できる情報量を指しています。

  • "オーバーヘッド" とは、オブジェクト モデルがサーバーへネットワーク接続する際に発生するトラフィックの量、オブジェクト モデルの実行に必要なメモリ容量、およびオブジェクト モデルがデータを取得する際の速度を指しています。

次の表は、各オブジェクトの対話性とオーバーヘッドを示しています。それぞれの違いを確認したうえで、アプリケーションに最適なデータ取得オブジェクトを選択してください。

オブジェクト

対話性

オーバーヘッド

次元の保持

使用方法に関する情報

CellSet

最も高い

やや大きい (結果として、データの取得は最も低速)

あり

セルセットを使用したデータの取得

AdomdDataAdapter

なし

データ アダプターからデータセットへのデータ設定

AdomdDataReader

なし

AdomdDataReader を使用したデータの取得

System.Xml.XmlReader

最も小さい (その結果、データの取得は最も高速)

あり

XmlReader を使用したデータの取得

関連項目

参照

ADOMD.NET クライアント プログラミング