分析データ ソースからのメタデータの取得

分析データを取得して操作するアプリケーションにとって、メタデータは重要です。 リレーショナル データ ソースからデータを取得する場合、データセットが入れ子になっていても、それらのデータの次元を予測することができます。 通常、リレーショナル データベースから取得する結果セットは 2 次元またはスカラー構造です。 一方、分析データ ソースから取得したデータは次元がさまざまであり、多層構造になっている場合もあります。

分析データ ソースからメタデータを取得する際の複雑さに対応するため、ADOMD.NET には次の 2 つのメタデータ取得形式が用意されています。

• オブジェクト モデル
  ADOMD.NET オブジェクト モデルは、一般に、スキーマ行セットよりも使い方が簡単です。 ほとんどの場合、オブジェクト モデルを使用すれば、さまざまなデータベース オブジェクトのメタデータにアクセスできます。 ADOMD.NET では、AdomdConnection を通してオブジェクト モデルが公開されます。

  詳細については、「ADOMD.NET オブジェクト モデルの操作」を参照してください。

• スキーマ行セット
  少し難しくなりますが、メタデータを取得するための完全なアプローチとして、スキーマ行セットを使用する方法があります。 スキーマ行セットは、データベース内の特定の種類のすべてのオブジェクトの記述をカプセル化した、OLE DB 行セットです。 分析データ ソースのスキーマの情報には、そのデータ ソースで使用できるデータベースやカタログ、データベース内のキューブ モデルとマイニング モデル、データ ソースのキューブに割り当てられているロールなどが含まれています。 このメタデータを取得するには、GetSchemaDataSet メソッドを使用して、GUID または XML for Analysis (XMLA) 名を渡します。

  詳細については、「ADOMD.NET でのスキーマ行セットの操作」を参照してください。

これらのメタデータ取得方法では、それぞれ異なる種類のメタデータにアクセスします。 次の表は、それぞれの方法で使用できるメタデータと、そのメタデータにアクセスするためのメソッドを示しています。

関連項目

参照

ADOMD.NET クライアント プログラミング

ADOMD.NET クライアント プログラミング

Analysis Services のスキーマ行セット