AdomdConnection クラス
多次元データ ソースへの接続を表します。
継承階層
System.Object
System.MarshalByRefObject
System.ComponentModel.Component
Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient.AdomdConnection
名前空間: Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient
アセンブリ: Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient (Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient.dll)
構文
'宣言
Public NotInheritable Class AdomdConnection _
Inherits Component _
Implements IDbConnection, IDisposable, ICloneable
'使用
Dim instance As AdomdConnection
public sealed class AdomdConnection : Component,
IDbConnection, IDisposable, ICloneable
public ref class AdomdConnection sealed : public Component,
IDbConnection, IDisposable, ICloneable
[<SealedAttribute>]
type AdomdConnection =
class
inherit Component
interface IDbConnection
interface IDisposable
interface ICloneable
end
public final class AdomdConnection extends Component implements IDbConnection, IDisposable, ICloneable
AdomdConnection 型は、以下のメンバーを公開しています。
コンストラクター
名前 | 説明 | |
---|---|---|
AdomdConnection() | AdomdConnection クラスの新しいインスタンスを既定値で初期化します。 | |
AdomdConnection(String) | 指定した接続文字列を使用して、AdomdConnection クラスの新しいインスタンスを初期化します。 | |
AdomdConnection(AdomdConnection) | 指定した AdomdConnection クラスの値を使用して、AdomdConnection クラスの新しいインスタンスを初期化します。セッション識別子とコマンドの状態は同じではありません。 |
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プロパティ
名前 | 説明 | |
---|---|---|
ClientVersion | AdomdConnection を実装する ADOMD.NET クライアントのバージョンを取得します。 | |
ConnectionString | AdomdConnection が分析データ ソースを開くために使用する string を取得します。値の設定も可能です。 | |
ConnectionTimeout | 接続の確立を待機する時間を取得します。この時間内に接続を確立できなかった場合、AdomdConnection は接続を中止してエラーを生成します。 | |
Container | (Component から継承されています。) | |
Cubes | 分析データ ソースに含まれるキューブのコレクションを表す CubeCollection のインスタンスを取得します。 | |
Database | AdomdConnection を開いた後に使用されるデータベースの名前を取得します。 | |
MiningModels | 分析データ ソースに含まれるマイニング モデルのコレクションを表す MiningModelCollection のインスタンスを取得します。 | |
MiningServices | 分析データ ソースに含まれるマイニング サービスのコレクションを表す MiningServiceCollection のインスタンスを取得します。 | |
MiningStructures | 分析データ ソースに含まれるマイニング構造のコレクションを表す MiningStructureCollection のインスタンスを取得します。 | |
ProviderVersion | AdomdConnection によって使用される XML for Analysis プロバイダーのバージョンを取得します。 | |
ServerVersion | AdomdConnection によって使用されるサーバーのバージョンを取得します。 | |
SessionID | AdomdConnection によって開かれたサーバーとのセッションの文字列識別子を取得します。値の設定も可能です。 | |
ShowHiddenObjects | 非表示のオブジェクトが返されるかどうかを示す値を取得します。値の設定も可能です。 | |
Site | (Component から継承されています。) | |
State | AdomdConnection の現在の状態を取得します。 |
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メソッド
名前 | 説明 | |
---|---|---|
BeginTransaction() | 新しいトランザクションを開始します。 | |
BeginTransaction(IsolationLevel) | 指定した IsolationLevel 列挙値を使用して新しいトランザクションを開始します。 | |
ChangeDatabase | 開いている AdomdConnection の現在のデータベースを変更します。 | |
Clone | 現在の AdomdConnection に基づいて AdomdConnection のインスタンスを作成して返します。セッション ID と状態は複製されません。 | |
Close() | データベースへの接続を閉じて、セッションを終了します。 | |
Close(Boolean) | データベースへの接続を閉じて、セッションを終了するかどうかを指定します。 | |
CreateCommand | AdomdConnection に関連付けられた AdomdCommand を作成して返します。 | |
CreateObjRef | セキュリティ クリティカル。 (MarshalByRefObject から継承されています。) | |
Dispose | (Component から継承されています。) | |
Equals | (Object から継承されています。) | |
GetHashCode | (Object から継承されています。) | |
GetLifetimeService | セキュリティ クリティカル。 (MarshalByRefObject から継承されています。) | |
GetSchemaDataSet(Guid, array<Object[]) | データ ソースからスキーマ情報を取得します。情報を識別するための Guid オブジェクトと、その情報に対して適用する制限を引数として指定します。 | |
GetSchemaDataSet(String, AdomdRestrictionCollection) | データ ソースからスキーマ情報を取得します。情報を識別するためのスキーマ名と、その情報に対して適用する制限を引数として指定します。 | |
GetSchemaDataSet(Guid, array<Object[], Boolean) | データ ソースからスキーマ情報を取得します。情報を識別するための Guid オブジェクト、および情報に対して適用する制限を引数として指定します。オプションで、インライン エラーの発生時に例外をスローさせることもできます。 | |
GetSchemaDataSet(String, AdomdRestrictionCollection, Boolean) | データ ソースからスキーマ情報を取得します。情報を識別するためのスキーマ名、および情報に対して適用する制限を引数として指定します。オプションで、インライン エラーの発生時に例外をスローさせることもできます。 | |
GetSchemaDataSet(String, String, AdomdRestrictionCollection) | データ ソースからスキーマ情報を取得します。情報を識別するためのスキーマ名と名前空間、および情報に対して適用する制限を引数として指定します。 | |
GetSchemaDataSet(String, String, AdomdRestrictionCollection, Boolean) | データ ソースからスキーマ情報を取得します。情報を識別するためのスキーマ名と名前空間、および情報に対して適用する制限を引数として指定します。オプションで、インライン エラーの発生時に例外をスローさせることもできます。 | |
GetType | (Object から継承されています。) | |
InitializeLifetimeService | セキュリティ クリティカル。 (MarshalByRefObject から継承されています。) | |
Open() | AdomdConnection の ConnectionString プロパティに指定されている設定を使用して、分析データ ソースとの接続を開きます。 | |
Open(String) | インフラストラクチャです。指定されたパスを使用して、分析データ ソースとの接続を開きます。 | |
RefreshMetadata | すべてのメタデータをサーバーから強制的に再読み込みします。 | |
ToString | (Component から継承されています。) |
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イベント
名前 | 説明 | |
---|---|---|
Disposed | (Component から継承されています。) |
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明示的なインターフェイスの実装
名前 | 説明 | |
---|---|---|
IDbConnection.BeginTransaction() | データベース トランザクションを開始します。 | |
IDbConnection.BeginTransaction(IsolationLevel) | 指定した分離レベル値を使用してデータベース トランザクションを開始します。 | |
ICloneable.Clone | 現在の AdomdConnection に基づいて AdomdConnection のインスタンスを作成して返します。セッション ID と状態は複製されません。 | |
IDbConnection.CreateCommand | この接続に関連付けられた新しい AdomdCommand を作成し、その IDbCommand オブジェクトを返します。 |
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説明
AdomdConnection は、分析データ ソースとの接続 (Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) のインスタンスへの接続など) を表します。 各接続は、XML for Analysis セッションと関連付けられます。 AdomdConnection がスコープ外になっても、接続は閉じません。 接続を閉じるには、AdomdConnection の Close メソッドまたは Dispose メソッドを明示的に呼び出す必要があります。 Close メソッドも Dispose メソッドも呼び出されない場合は、AdomdConnection に関連付けられたセッションがアクティブなままとなり、別の AdomdConnection によるセッションの再利用が可能になります。 セッションの管理の詳細については、「ADOMD.NET での接続およびセッションの使用」および「SessionID」を参照してください。
使用例
次のサブルーチンでは、接続文字列の作成に使用する引数を受け取り、指定された Analysis Services インスタンスに接続して、AdomdConnection を返します。
Public Function Connect(Optional ByVal ServerID As String = "localhost", _
Optional ByVal DatabaseID As String = "", _
Optional ByVal UserID As String = "", _
Optional ByVal Password As String = "") As AdomdConnection
Dim strConnectionString As String
Dim objConnection As AdomdConnection
Try
' First, build the connection string.
'
' The ConnectionString property consists of
' key/value pairs seperated by semicolons.
' - The format, as a regular expression, should be:
' (<Key>=<Value>)*([[;]/*(<Key>=<Value>)])
' The connection string can take "Datasource", "Data Source",
' or "Location" for this parameter.
If ServerID <> "" Then
strConnectionString &= "Data Source=" & ServerID & ";"
End If
' The connection string can take "Catalog" or "Initial Catalog"
' for this parameter.
If DatabaseID <> "" Then
strConnectionString &= "Initial Catalog=" & DatabaseID & ";"
End If
' The connection string can take "UID", "User ID",
' "Authenticated User", or "UserName" for this parameter.
If UserID <> "" Then
strConnectionString &= "User ID=" & UserID & ";"
End If
' The connection string can take "PWD" or "Password"
' for this parameter.
If Password <> "" Then
strConnectionString &= "Password=" & Password & ";"
End If
' Get a reference to an AdomdConnection object.
objConnection = New AdomdConnection()
' Assign the connection string and try to
' open a connection.
objConnection.ConnectionString = strConnectionString
objConnection.Open()
Catch ex As AdomdConnectionException
' The connection could not be opened or was disconnected.
' This error can occur at any time, if the provider is
' disconnected from the server.
Debug.WriteLine(ex)
Catch ex As AdomdErrorResponseException
' A response is received from a provider that indicates an error.
Debug.WriteLine(ex)
Catch ex As AdomdUnknownResponseException
' A response has been returned from the provider that
' was not understood.
Debug.WriteLine(ex)
Catch ex As AdomdCacheExpiredException
' A cached version of an ADOMD.NET object is no longer valid.
' This error is typically raised when reviewing metadata.
Debug.WriteLine(ex)
Catch ex As AdomdException
' Any other error raised by ADOMD.NET.
Debug.WriteLine(ex)
Catch ex As Exception
' Any other error that occurs.
Debug.WriteLine(ex)
Finally
Debug.Write("The connection ")
If objConnection.State = ConnectionState.Open Then
Debug.WriteLine("is connected!")
Else
Debug.WriteLine("failed to connect!")
End If
End Try
' Return the AdomdConnection object.
Return objConnection
End Function
スレッド セーフ
この型の public static (Visual Basic では Shared) のメンバーはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバーの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。