セッション スコープの計算されるメンバーの作成 (MDX)

多次元式 (MDX) セッション全体で使用できる計算されるメンバーを作成するには、CREATE MEMBER ステートメントを使用します。 CREATE MEMBER ステートメントを使用して作成された計算されるメンバーは、MDX セッションが閉じるまで削除されません。

このトピックで説明するように、CREATE MEMBER ステートメントの構文は非常に単純で使いやすいものです。

注意

計算されるメンバーの詳細については、「MDX での計算されるメンバーの作成 (MDX)」を参照してください。

CREATE MEMBER の構文

MDX ステートメントに CREATE MEMBER ステートメントを追加するための構文は、以下のとおりです。

CREATE [SESSION] MEMBER [<cube-name>.]<fully-qualified-member-name> AS <expression> [,<property-definition-list>]
<cube name> ::= CURRENTCUBE | <Cube Name>
<property-definition-list> ::= <property-definition>
  | <property-definition>, <property-definition-list>
<property-definition> ::= <property-identifier> = <property-value>
<property-identifier> ::= VISIBLE | SOLVEORDER | SOLVE_ORDER | FORMAT_STRING | NON_EMPTY_BEHAVIOR <ole db member properties>

CREATE MEMBER ステートメントの構文で使用する fully-qualified-member-name の値は、計算されるメンバーの完全修飾名です。 完全修飾名には、計算されるメンバーを関連付けるディメンションまたはレベルが含まれます。 expression の値は、その式の値が評価された後の計算されるメンバーの値を返します。

CREATE MEMBER の例

以下の例では、CREATE MEMBER ステートメントを使用して、計算されるメンバー LastFourStores を作成しています。 この計算されるメンバーは、販売した単位の合計を最後の 4 つのストアに関して返します。このメンバーは、このキューブのセッション全体で使用できます。

Create Session Member [Store].[Measures].LastFourStores as 
sum(([Stores].[ByLocation].Lag(3) :
[Stores].[ByLocation].NextMember), [Measures].[Units Sold])

関連項目

概念

クエリ スコープの計算されるメンバーの作成 (MDX)