ToggleDrillState (MDX)
メンバーのドリル状態のモードをドリル ダウンとドリル アップで切り替えます。
構文
ToggleDrillState(Set_Expression1,Set_Expression2 [, [RECURSIVE]
[,INCLUDE_CALC_MEMBERS] ] )
引数
Set_Expression1
セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。Set_Expression2
セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。Recursive
(省略可)。 セットの再帰的な比較を示すキーワードです。 ToggleDrillState 関数は、DrillupMember 関数と DrilldownMember 関数の組み合わせです。 再帰が適用されるのは、メンバーが DrilldownMember 状態の場合のみです。Include_calc_members
(省略可)。 計算メンバー (ある場合) をドリル ダウン レベルに含めるかどうかを示すフラグ。
説明
ToggleDrillState 関数は、2 番目のセットのメンバーのうち、1 番目のセットに存在する各メンバーのドリル状態を切り替えます。 1 番目のセットには任意の次元の組を含めることができますが、2 番目のセットには単一の次元のメンバーしか含めることができません。 ToggleDrillState 関数は、DrillupMember 関数と DrilldownMember 関数の組み合わせです。 2 番目のセットのメンバー m が 1 番目のセットに存在し、そのメンバーがドリル ダウンされている (つまり、直下に子孫が存在する) 場合は、1 番目のセット内のメンバーまたは組に DrillupMember(Set_Expression1, {m}) が適用されます。 メンバー m がドリル アップされている (つまり、m の直下に m の子孫が存在しない) 場合は、1 番目のセットに DrilldownMember(Set_Expression1, {m}[, RECURSIVE]) が適用されます。
オプションの RECURSIVE フラグを使用すると、ドリル アップおよびドリル ダウンが再帰的に適用されます。 この再帰フラグの詳細については、DrillupMember 関数と DrilldownMember 関数を参照してください。
XMLA プロパティの MdpropMdxDrillFunctions にクエリを実行すると、サーバーがドリル関数に提供するサポート レベルを確認できます。詳細については、「サポートされる XMLA プロパティ (XMLA)」を参照してください。
この関数が関係するシナリオと例については、「Database Journal: MDX Set Functions: The ToggleDrillState() Function」を参照してください。
例
次の例では、1 番目のセットの Australia メンバーをドリル ダウンし、1 番目のセットの United States メンバーをドリル アップしています。
SELECT ToggleDrillState
({[Geography].[Geography].[Country].Members, [Geography].[Geography].[Country].&[United States].Children},
{[Geography].[Geography].[Country].[Australia]
, [Geography].[Geography].[Country].&[United States]}
--, recursive
--, include_calc_members
) ON 0
FROM [Adventure Works]