LinRegR2 (MDX)

セットの線型回帰を計算し、決定係数 R2 を返します。

構文

LinRegR2(Set_Expression, Numeric_Expression_y [ ,Numeric_Expression_x ] )

引数

  • Set_Expression
    セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

  • Numeric_Expression_y
    有効な数値式です。通常は、Y 軸の値を表す数値を返すセル座標の多次元式 (MDX) 式です。

  • Numeric_Expression_x
    有効な数値式です。通常は、X 軸の値を表す数値を返すセル座標の多次元式 (MDX) 式です。

説明

最小ニ乗法による線型回帰では、回帰直線 (点の連続に最も適合する直線) の式を計算します。 回帰直線には以下の式があります (a は傾き、b は切片です)。

y = ax+b

LinRegR2 関数は、指定されているセットを 1 番目の数値式に対して評価し、Y 軸の値を取得します。 次に、2 番目の数値式が指定されている場合は、指定されているセットをその式に対して評価し、X 軸の値を取得します。 2 番目の数値式が指定されていない場合は、指定されたセット内のセルの現在のコンテキストを X 軸の値として使用します。 X 軸の引数を指定しない方法は、時間ディメンションでよく使用されます。

LinRegR2 関数は、点のセットを取得してから、直線式が点にどの程度適合しているかを示す統計的係数 R2 を返します。

注意

LinRegR2 関数は、空白セル、またはテキストや論理値を含むセルを無視します。 ただし、0 の値を持つセルは対象になります。

次の例では、線型回帰式が売上数量メジャーと店舗売上メジャーの点にどの程度適合しているかを示す統計的係数 R2 を返しています。

LinRegR2(LastPeriods(10), [Measures].[Unit Sales],[Measures].[Store Sales])

関連項目

参照

MDX 関数リファレンス (MDX)