ParallelPeriod (MDX)

前の期間から、指定されたメンバーと同じ相対位置にあるメンバーを返します。

構文

ParallelPeriod( [ Level_Expression [ ,Index [ , Member_Expression ] ] ] )

引数

  • Level_Expression
    レベルを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

  • Index
    さかのぼる並列期間の数を指定する有効な数値式です。

  • Member_Expression
    メンバーを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

説明

ParallelPeriod 関数は Cousin 関数と類似していますが、時系列との関係がより密になっています。 ParallelPeriod 関数は、指定されたメンバーの先祖を指定されたレベルで取得し、指定された期間だけさかのぼってこの先祖の兄弟を検出して、最終的に、その兄弟の子孫の中から、指定されたメンバーの並列期間を返します。

ParallelPeriod 関数の引数の既定値は、以下のとおりです。

  • レベル式もメンバー式も指定されていない場合、既定のメンバー値は、メジャー グループ内の Time 型を持つ最初のディメンションに含まれる最初の階層の現在のメンバーになります。

  • レベル式が指定され、メンバー式が指定されなかった場合、既定のメンバー値は Level_Expression.Hierarchy.CurrentMember になります。

  • 既定のインデックス値は 1 です。

  • 既定のレベルは、指定されたメンバーの親のレベルです。

ParallelPeriod 関数は、以下の MDX ステートメントと等価です。

Cousin(Member_Expression, Ancestor(Member_Expression, Level_Expression) .Lag(Numeric_Expression))

次の例では、Quarter レベルを基準として、2003 年 10 月から 3 期間さかのぼった並列期間を返します。つまり、2003 年 1 月が返されます。

SELECT ParallelPeriod ([Date].[Calendar].[Calendar Quarter]
   , 3
   , [Date].[Calendar].[Month].[October 2003])
   ON 0
   FROM [Adventure Works]

次の例では、Semester レベルを基準として、2003 年 10 月から 3 期間さかのぼった並列期間を返します。つまり、2002 年 4 月が返されます。

SELECT ParallelPeriod ([Date].[Calendar].[Calendar Semester]
   , 3
   , [Date].[Calendar].[Month].[October 2003])
   ON 0
   FROM [Adventure Works]

関連項目

参照

MDX 関数リファレンス (MDX)