CoalesceEmpty (MDX)
空のセル値を、指定された空でないセル値 (数値または文字列) に変換します。
構文
Numeric syntax
CoalesceEmpty( Numeric_Expression1 [ ,Numeric_Expression2,...n] )
String syntax
CoalesceEmpty(String_Expression1 [ ,String_Expression2,...n] )
引数
Numeric_Expression1
有効な数値式です。数値を返すセル座標の多次元式 (MDX) 式であることが一般的です。Numeric_Expression2
有効な数値式です。通常は、指定された数値です。String_Expression1
有効な文字列式です。通常は、文字列を返すセル座標の多次元式 (MDX) 式です。String_Expression2
有効な文字列式です。通常は、1 番目の文字列式から返された NULL 値を置き換える、指定された文字列です。
説明
1 つ以上の数値式が指定されている場合、CoalesceEmpty 関数は、左から右の順に見て、空でない値に解決される最初の数値式の数値を返します。 指定されている数値式に、空でない値に解決される式がない場合、この関数は、空のセル値を返します。 通常、2 番目の数値式に対応する値が、1 番目の数値式から返された NULL 値を置き換える数値です。
1 つ以上の文字列式が指定されている場合、この関数は、左から右の順に見て、空でない値に解決される最初の文字列式の文字列値を返します。 指定されている文字列式に、空でない値に解決される式がない場合、この関数は、空のセル値を返します。 通常、2 番目の文字列式に対応する値が、1 番目の文字列式から返された NULL 値を置き換える文字列値です。
CoalesceEmpty 関数に指定できるのは、すべて同じデータ型の値です。 つまり、指定した値式は、すべて 1 つの数値データ型または空のセル値に評価されるか、すべて 1 つの文字列データ型または空のセル値に評価される必要があります。 この関数の 1 回の呼び出しで、数値式と文字列式を両方含めることはできません。
空のセルの詳細については、OLE DB のドキュメントを参照してください。
例
次の例では、Adventure Works キューブをクエリしています。 この例では、各製品の注文数量とカテゴリ別の注文数量の割合を返します。 CoalesceEmpty 関数により、計算されるメンバーの書式設定時に NULL 値が確実にゼロ (0) として表現されます。
WITH
MEMBER [Measures].[Order Percent by Category] AS
CoalesceEmpty
(
([Product].[Product Categories].CurrentMember,
Measures.[Order Quantity]) /
(
Ancestor
( [Product].[Product Categories].CurrentMember,
[Product].[Product Categories].[Category]
), Measures.[Order Quantity]
), 0
), FORMAT_STRING='Percent'
SELECT
{Measures.[Order Quantity],
[Measures].[Order Percent by Category]} ON COLUMNS,
{[Product].[Product].Members} ON ROWS
FROM [Adventure Works]
WHERE {[Date].[Calendar Year].[Calendar Year].&[2003]}