SharePoint Web パーツを使用したネイティブ モードのレポートの表示と探索 (SSRS)

  • [アーティクル]

Reporting Services には、特定のバージョンのレポート サーバーにおいて、特定の配置モードで動作する Web パーツがいくつかあります。

  • ネイティブ モード: ネイティブ モードのレポート サーバーから SharePoint サイト上のレポート サーバー コンテンツにアクセスするには、Reporting Services に同梱されている SharePoint 2.0 Web パーツの、レポート エクスプローラーとレポート ビューアーを使用します。 このトピックでは、2.0 Web パーツのインストールと使用の方法について説明します。

  • SharePoint モード: SharePoint モードで実行されているレポート サーバーにアクセスするには、SharePoint 製品用 Reporting Services アドインによってインストールされる Web パーツを使用します。 アドインの詳細については、「SharePoint 製品用 Reporting Services アドインの検索場所」を参照してください。

  • 注意注

    ネイティブ モード用のレポート ビューアー Web パーツ (SPViewer.dwp) は、SharePoint 製品用 Reporting Services アドインによってインストールされる Web パーツ (ReportViewer.dwp) とは異なる Web パーツです。 これらの Web パーツのスキーマと実装は異なりますが、両方を同じ SharePoint ファームにインストールできます。 この 2 つの Web パーツは外観によって区別できます。アドインと共にインストールされるレポート ビューアー Web パーツには、ツール バーに [アクション] メニューがあります。

レポート サーバーのモードの詳細については、「Reporting Services レポート サーバー (SSRS)」を参照してください。

このトピックの内容

  • レポート エクスプローラーとレポート ビューアーについて

  • Web パーツを使用するための要件

  • Web パーツのインストール

  • Web パーツの追加と構成

レポート エクスプローラーとレポート ビューアーについて

レポート エクスプローラーとレポート ビューアーは、SQL Server 2000 Reporting Services Service Pack 2 (SP2) から導入された SharePoint 2.0 Web パーツであり、現在のリリースでも引き続き提供されています。

この Web パーツを利用することで、レポートを表示したり、SharePoint サイトからレポート サーバーのフォルダー階層を参照することができます。

Web パーツのカスタマイズがサポートされないことに注意してください。 Web パーツはそのまま使用することが想定されています。拡張したり変更したりしないでください。

  • レポート エクスプローラー (SPExplorer.dwp) はレポート サーバー コンピューター上のレポート マネージャーに接続します。 レポート サーバーで使用可能なレポートを表示し、個々のレポートにサブスクライブできます。 レポート ビルダーが有効であり、十分な権限がある場合には、レポート エクスプローラー Web パーツからレポート ビルダーを起動することができます。

    レポート エクスプローラーでは、レポート マネージャーのページを使用してフォルダーの内容を表示できます。 レポート サーバーのフォルダー階層に含まれる個別のアイテムおよびフォルダーへのアクセスは、レポート サーバーにおけるロール割り当てによって制御されます。 レポートを選択すると、新しいブラウザー ウィンドウでレポートが開きます。 レポート サーバーの HTML ビューアーにレポートが表示され、レポート ツール バーが表示されますが、レポート ビューアー Web パーツは表示されません。 ツール バーの設定をカスタマイズする場合には、レポート サーバーに URL アクセス パラメーターを指定してください。 手順については、「URL アクセス パラメーター リファレンス」を参照してください。

  • レポート ビューアー (SPViewer.dwp) には、レポートが表示されるだけでなく、ページの移動、コンテンツの検索、レポートのエクスポートなどに使用できるツール バーも表示されます。 Web パーツ ページにレポート ビューアー Web パーツを追加することで、ページに特定のレポートが常に表示されるようにできます。また、これをレポート エクスプローラーに接続して、レポート ビューアー Web パーツで開いているレポートをレポート エクスプローラーで表示することができます。

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Web パーツを使用するための要件

レポート ビューアー Web パーツとレポート エクスプローラー Web パーツの使用には、次の要件があります。

  • 次のバージョンの SharePoint 製品およびテクノロジがサポートされています。

    • Windows SharePoint Services 3.0 および Microsoft Office SharePoint Server 2007。

    • SharePoint Foundation 2010 および SharePoint Server 2010。

  • ネイティブ モードのレポート サーバーのバージョンは SQL Server 2005 Reporting Services 以降である必要があります。

  • レポート サーバーはネイティブ モードで動作する必要があります。 レポート エクスプローラー Web パーツまたはレポート ビューアー Web パーツを使用して、SharePoint モードで動作するレポート サーバー上のレポートに接続したり表示することはできません。

  • レポート マネージャーをインストールする必要があります。

レポート エクスプローラー Web パーツとレポート ビューアー Web パーツは、Reporting Services に含まれているキャビネット (.cab) ファイルを使用して配布されます。 以降のセクションでは、この Web パーツのインストール、構成、および使用の方法について説明します。

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Web パーツのインストール

Web パーツは、SharePoint サーバーに対してキャビネット (.cab) ファイルとして配布されます。 Web パーツをインストールするには、コマンド ラインで SharePoint Stsadm.exe ツールを .cab ファイルに対して実行します。 このツールの詳細と Web パーツの配置の詳細については、SharePoint のマニュアルを参照してください。

PowerShell を使用した Web パーツのインストール

  1. SharePoint サーバー上のフォルダーに RSWebParts.cab をコピーします。 これを SharePoint サーバー上の任意のフォルダーにコピーしておき、Web パーツのインストールが終わった後で削除できます。 既定では、SQL Server 2012 Reporting Services は RSWebParts.cab ファイルを次のフォルダーにインストールします。

    C:\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\110\Tools\Reporting Services\SharePoint

  2. SharePoint 製品がインストールされているコンピューターで、SharePoint 2010 管理シェルを管理者権限で開きます。

  3. 次の PowerShell コマンドを実行します。

    Install-SPWebPartPack -LiteralPath "C:\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\110\Tools\Reporting Services\SharePoint\RSWebParts.cab" -GlobalInstall

  4. Web パーツが配置されたことを示す次のようなメッセージが表示されます。

    Name               SolutionId                                             Deployed----                    ----------                                              --------rswebparts.cab    00000000-0000-0000-0000-000000000000     True

    PowerShell の使用方法の詳細については、「Install-SPWebPartPack (https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff607840.aspx)」を参照してください。

STSADM.exe を使用した Web パーツのインストール

  1. このドキュメントの PowerShell に関するセクションの説明と同じ SharePoint サーバーの場所に、RSWebParts.cab ファイルをコピーします。

  2. SharePoint 製品がインストールされているコンピューターで、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、Stsadm.exe ツールのあるフォルダーに移動します。 SharePoint Foundation 2010 の既定のパスを次に示します。

    C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\BIN

  3. 次の構文を使用して、.cab に対して Stsadm.exe を実行します。

    STSADM.EXE -o addwppack -filename "C:\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\110\Tools\Reporting Services\SharePoint\RSWebParts.cab" -globalinstall

  4. "操作が正常に完了しました。" というメッセージが表示されます。

    -globalinstall を指定すると、Web パーツがグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) に追加されます。 Web パーツを接続する場合には、この手順を必ず実行してください。

 

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Web パーツの追加と構成

Web パーツをインストールした後で、SharePoint サイトの 1 つ以上の Web ページに Web パーツを追加できます。 Web サイトを作成してコンテンツを追加する権限が必要です。

両方の Web パーツをページに追加し、レポート エクスプローラーとレポート ビューアーを接続する手順を次に示します。これによって、レポート エクスプローラーでクリックしたレポートがレポート エクスプローラー内に表示されるようになります。

レポート ビューアーの追加

  1. [サイトの操作] の [ページの編集] をクリックします。

  2. ページのゾーンで、[Web パーツの追加] をクリックします。

  3. [Web パーツの追加] ダイアログ ボックスを下にスクロールして [その他] カテゴリを表示します。

  4. [レポート ビューアー] を選択します。

    注記注意

    [SQL Server Reporting Services レポート ビューアー] は選択しないでください。この Web パーツは SharePoint 製品用 Reporting Services アドインをインストールすると登録され、レポート サーバーを SharePoint モードで実行する場合に使用します。 これを使用してネイティブ モードのレポート サーバーのレポートを表示することはできません。

  5. [追加] をクリックします。

  6. ページが編集モードのときに、レポート ビューアー Web パーツで [Web パーツの編集] をクリックします。

  7. [レポート マネージャー URL] に、アクセス対象のネイティブ モードのレポート サーバーに関連付けられているレポート マネージャー インスタンスの URL を入力します。 レポート マネージャー URL の既定の構文は、http://<servername>/reports です。

  8. [レポート パス] で、スラッシュ、フォルダーのパス、レポート名の順に指定します。 サーバー名やレポート マネージャーの仮想ディレクトリは含めないでください。 たとえば、Adventure Works フォルダーにある Company Sales レポートを開くには、「/Adventure Works/Company Sales」と指定します。 Products レポートがレポート サーバーのルート フォルダーの /Products にある別の例を次に示します。

  9. [OK] をクリックします。

レポート エクスプローラーの追加とレポート ビューアーへの接続

  1. ベージの別の領域で [Web パーツの追加] をクリックし、"その他" フォルダーで [レポート エクスプローラー] をクリックして、[追加] をクリックします。

  2. レポート エクスプローラー Web パーツのショートカット メニューで、[Web パーツの編集] をクリックします。

  3. [レポート マネージャー URL] に、アクセス対象のネイティブ モードのレポート サーバーに関連付けられているレポート マネージャー インスタンスの URL を入力します。

  4. 必要に応じて、[開始パス] を設定します。 開始パスは、レポート サーバーのフォルダー階層内のフォルダーです。 既定のページをフォルダー階層の下層のフォルダーに置く場合、開始パスを指定できます。 パスは必ずスラッシュから開始します。 レポート サーバーのフォルダー階層のルート ノードを起点とし、サーバー名やレポート マネージャー仮想ディレクトリを含まない、完全なパスを指定する必要があります。 たとえば、ルート ノードの直下にある Adventure Works という名前のフォルダーを開くには、[開始パス] に「/Adventure Works」と指定します。

  5. [OK] をクリックします。

  6. レポート エクスプローラーに、レポート サーバー内のレポート アイテムの一覧が表示されます。 既定では、レポートの名前をクリックすると、レポートが新しいウィンドウに表示されます。 レポート エクスプローラーとレポート ビューアーを接続し、レポート エクスプローラーでクリックしたレポートがレポート ビューアーに表示されるようにするには、以下の手順を完了します。

    1. レポート エクスプローラーのショートカット メニューで [接続] をクリックします。

    2. [レポートの表示先] をクリックします。

    3. [レポート ビューアー] をクリックします。

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関連項目

概念

レポート マネージャー (SSRS)

Reporting Services レポート サーバー (SharePoint モード)

Reporting Services レポート サーバー (ネイティブ モード)