機能していないファイル グループの削除 (SQL Server)
このトピックでは、SQL Server 2012 で SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用して、機能していないファイル グループを削除する方法を説明します。
このトピックの内容
作業を開始する準備:
制限事項と制約事項
推奨事項
セキュリティ
機能していないファイル グループを削除する方法:
SQL Server Management Studio
Transact-SQL
作業を開始する準備
制限事項と制約事項
このトピックの内容は、複数のファイルまたはファイル グループを含む SQL Server データベース (単純復旧モデルでは、読み取り専用ファイル グループのみ) に関するものです。
オフラインのファイル グループが削除されると、ファイル グループ内のすべてのファイルが機能しなくなります。
推奨事項
ファイル グループが復元されておらず、復元する必要もなければ、データベースからそのファイル グループを削除することで、機能していない状態にすることができます。 機能していないファイル グループをこのデータベースに復元することはできませんが、そのメタデータはデータベース内に残ります。 ファイル グループが機能しなくなった後、データベースを再起動でき、復旧によって、復元されるファイル グループ間でデータベースの一貫性が維持されます。
たとえば、ファイル グループを機能していない状態にすることは、データベース内で不要になったオフライン ファイル グループによって生じた遅延トランザクションを解決する方法の 1 つです。 ファイル グループがオフラインであったことが原因で遅延されたトランザクションは、ファイル グループを機能していない状態にすると、遅延状態ではなくなります。 詳細については、「遅延トランザクション (SQL Server)」を参照してください。
セキュリティ
権限
データベースに対する ALTER 権限が必要です。
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SQL Server Management Studio の使用
機能していないファイル グループを削除するには
オブジェクト エクスプローラーで、SQL Server データベース エンジンのインスタンスに接続し、そのインスタンスを展開します。
[データベース] を展開し、ファイルを削除するデータベースを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
[ファイル] ページをクリックします。
[データベース ファイル] グリッドで、削除するファイルを選択し、[削除] をクリックした後 [OK] をクリックします。
[ファイル グループ] ページをクリックします。
[行] グリッドで、削除するファイル グループを選択し、[削除] をクリックした後 [OK] をクリックします。
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Transact-SQL の使用
機能していないファイル グループを削除するには
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、[実行] をクリックします (注: この例では、ファイルとファイル グループが既に存在することを前提としています。 これらのオブジェクトを作成するには、「ALTER DATABASE の File および Filegroup オプション」トピックの例 B を参照してください)。最初の例では、ALTER DATABASE ステートメントと REMOVE FILE 句を使用して、test1dat3 ファイルと test1dat4 ファイルを機能していないファイル グループから削除します。 2 番目の例では、REMOVE FILEGROUP 句を使用して、機能していないファイル グループ Test1FG1 を削除します。
USE master;
GO
ALTER DATABASE AdventureWorks2012
REMOVE FILE test1dat3 ;
ALTER DATABASE AdventureWorks2012
REMOVE FILE test1dat4 ;
GO
USE master;
GO
ALTER DATABASE AdventureWorks2012
REMOVE FILEGROUP Test1FG1 ;
GO
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関連項目
参照
ALTER DATABASE の File および Filegroup オプション (Transact-SQL)