データ マイニング クエリ インターフェイス

データ マイニング クエリは、データ マイニング拡張機能 (DMX) の言語に基づいています。 DMX は、分類、リスク分析、推奨設定の生成、線形回帰などのすべての予測およびモデリングのタスクに使用できます。 またモデル処理時に生成されたパターンおよび統計を取得することもできます。

DMX を使用した予測クエリの構文は、Transact-SQL でのクエリの構文に似ています。 SQL Server Management Studio と SQL Server データ ツール (SSDT) のどちらにも、DMX 予測クエリの作成に便利なツールが用意されています。

このトピックでは、DMX によりデータ マイニング クエリを作成および実行するために使用するインターフェイスについて説明します。

クエリ ツール

  • 予測クエリ ビルダー

  • クエリ エディター

  • DMX テンプレート

  • Integration Services

アプリケーション プログラミング インターフェイス

データ マイニング クエリ ツール

SQL Server には、データ マイニング オブジェクトに対する、予測クエリ、コンテンツ クエリ、およびデータ定義クエリのビルドに使用できる次のツールが用意されています。

  • 予測クエリ ビルダー

  • クエリ エディター

  • DMX テンプレート

  • Integration Services データ マイニング コンポーネント

予測クエリ ビルダー

予測クエリ ビルダーは、データ マイニング デザイナーの [マイニング モデル予測] タブに含まれ、SQL Server Management Studio および SQL Server データ ツール (SSDT) で入手できます。

クエリ ビルダーでは、グラフィカルなツールを使用して、マイニング モデルの選択、新しいケース データの追加、予測関数の追加などの操作を実行できます。 予測クエリ ビルダーには、クエリを手動で変更するためのテキスト エディターと、クエリ結果を表示するための単純な [結果] ペインがあります。

クエリ エディター

SQL Server Management Studio のクエリ エディターでは、DMX クエリの作成と実行に使用できるツールが提供されます。 SQL Server Analysis Services のインスタンスに接続して、データベース、マイニング構造列、およびマイニング モデルを選択できます。 メタデータ エクスプ ローラーには、参照できる予測関数の一覧が含まれています。

DMX テンプレート

SQL Server Management Studio では、DMX クエリの作成に使用できる対話型の DMX クエリ テンプレートが提供されます。 テンプレートの一覧を表示するには、ツール バーの [表示] をクリックし、[テンプレート エクスプローラー] を選択します。 DMX、MDX、および XMLA のテンプレートを含むすべての Analysis Services テンプレートを表示するには、キューブ アイコンをクリックします。

テンプレートを使用してクエリをビルドするには、開いているクエリ ウィンドウにテンプレートをドラッグするか、テンプレートをダブルクリックして新しい接続と新しいクエリ ペインを開きます。

テンプレートから予測クエリを作成する例については、「テンプレートからの単一予測クエリの作成」を参照してください。

注記注意

Microsoft Office Excel データ マイニング アドインにも多くのクエリ テンプレートが含まれ、複雑な DMX ステートメントを作成するための対話形式のクエリ ビルダーも提供されます。 テンプレートを使用するには、データ マイニング クライアントで [クエリ][詳細設定] を順にクリックします。

Integration Services データ マイニング コンポーネント

予測クエリを SQL Server Integration Services パッケージの一部として含めることもできます。 Integration Services の次のタスクおよび変換では、DMX 予測クエリと DMX ステートメントの作成と実行がサポートされます。

コンポーネント

説明

データ マイニング クエリ タスク

DMX クエリおよびその他の DMX ステートメントを制御フローの一部として実行します。

タスク エディターには、予測クエリ ビルダーと、手動で DMX クエリを変更するためのテキスト ボックスがあります。 ただし、タスク エディターでは、Analysis Services ソリューションでのオブジェクトに対するクエリを検証できません。 このため、SQL Server Data Tools または Management Studio でクエリを作成してから、ステートメントまたはクエリのテキストをタスク エディターに貼り付けることをお勧めします。

データ マイニング クエリ変換

データ フロー ソースから渡されるデータを使用してデータ フロー内で予測クエリを実行します。

タスク エディターには、予測クエリ ビルダーと、手動で DMX クエリを変更するためのテキスト ボックスがあります。

変換を使用できるのは、データ フローのデータを使用するクエリ (つまり、PREDICTION JOIN 構文を使用するクエリ) を作成する場合のみです。 このコンポーネントは、コンテンツ クエリまたはその他の種類の DMX ステートメントの実行には使用できません。

アプリケーション プログラミング インターフェイス

さまざまなプログラミング言語を使用し、OLE DB、Analysis Services ADOMD クライアントなどのサーバー プロトコルを組み合わせ、データ マイニング モデルに対してクエリを実行するカスタム アプリケーションを作成できます。 詳細については、「データ マイニングのプログラミング」を参照してください。

ただし、XMLA は、Analysis Service サーバーとのすべてのやり取りのもとになるメッセージ形式を構成します。 XMLA メッセージ内では、DMX に基づく予測クエリ、コンテンツ クエリ、またはデータ マイニング スキーマ行セットを使用してモデル メタデータを取得するクエリのどれを送信しているかにより、クエリの表示の方法が異なります。

  • 予測クエリ (および他のすべての DMX ステートメント) のテキストは、Execute メソッド (XMLA) メソッドを使用し、XMLA Command 要素 (XMLA) 要素の Statement 要素 (XMLA) 要素内のテキストとして配置される DMX クエリと共に、XMLA で送信されます。

  • クラスター数、デシジョン ツリーで使用される属性、モデルの最終処理日、モデル作成時に使用されるアルゴリズム パラメーターなどのモデル コンテンツおよびモデル メタデータを取得するには、Discover メソッド (XMLA) メソッドを使用し、RequestType 要素 (XMLA) ヘッダーでデータ マイニング スキーマ行セットの 1 つを指定します。 クエリの範囲を絞り込むには、基準を RestrictionList 要素 (XMLA) 要素の制限として入力します。

関連項目

タスク

予測クエリ ビルダーを使用した予測クエリの作成

参照

データ マイニング拡張機能 (DMX) リファレンス

選択ステートメント (DMX) について

構造と DMX 予測クエリの使用

概念

データ マイニング ソリューション

SQL Server Management Studio での DMX クエリの作成