sp_update_alert (Transact-SQL)

既存の警告の設定を更新します。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_update_alert 
     [ @name =] 'name' 
     [ , [ @new_name =] 'new_name'] 
     [ , [ @enabled =] enabled] 
     [ , [ @message_id =] message_id] 
     [ , [ @severity =] severity] 
     [ , [ @delay_between_responses =] delay_between_responses] 
     [ , [ @notification_message =] 'notification_message'] 
     [ , [ @include_event_description_in =] include_event_description_in] 
     [ , [ @database_name =] 'database'] 
     [ , [ @event_description_keyword =] 'event_description_keyword'] 
     [ , [ @job_id =] job_id | [@job_name =] 'job_name'] 
     [ , [ @occurrence_count = ] occurrence_count] 
     [ , [ @count_reset_date =] count_reset_date] 
     [ , [ @count_reset_time =] count_reset_time] 
     [ , [ @last_occurrence_date =] last_occurrence_date] 
     [ , [ @last_occurrence_time =] last_occurrence_time] 
     [ , [ @last_response_date =] last_response_date] 
     [ , [ @last_response_time =] last_response _time]
     [ , [ @raise_snmp_trap =] raise_snmp_trap]
     [ , [ @performance_condition =] 'performance_condition' ] 
     [ , [ @category_name =] 'category']
     [ , [ @wmi_namespace = ] 'wmi_namespace' ]
     [ , [ @wmi_query = ] 'wmi_query' ]

引数

• [ @name =] 'name'
  更新する警告の名前を指定します。 name のデータ型は sysname で、既定値はありません。

• [ @new_name =] 'new_name'
  警告の新しい名前を指定します。 名前は一意である必要があります。 new_name のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。

• [ @enabled =] enabled
  警告を有効 (1) にするか、無効 (0) にするかを指定します。 enabled のデータ型は tinyint で、既定値は NULL です。 警告を発するには、警告を有効にする必要があります。

• [ @message_id =] message_id
  警告定義のための新しいメッセージまたはエラー番号を指定します。 通常、message_id は sysmessages テーブルのエラー番号に対応します。 message_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。 メッセージ ID は、警告の重大度レベルの設定が 0 の場合のみ使用できます。

• [ @severity =] severity
  警告定義の新しい重大度レベル (1 ～ 25) を指定します。 Windows アプリケーション ログに、指定した重大度の Microsoft SQL Server メッセージが送信されると、警告がアクティブになります。 severity のデータ型は int で、既定値は NULL です。 重大度レベルは、警告のメッセージ ID の設定が 0 の場合のみ使用できます。

• [ @delay_between_responses =] delay_between_responses
  警告に対する 1 つの応答から次の応答までの、新しい待機時間を秒単位で指定します。 delay_between_responses のデータ型は int で、既定値は NULL です。

• [ @notification_message =] 'notification_message'
  電子メール、net send、またはポケットベル通知でオペレーターに送信される追加メッセージの新しいテキストを指定します。 notification_message のデータ型は nvarchar(512) で、既定値は NULL です。

• [ @include_event_description_in =] include_event_description_in
  Windows アプリケーション ログに基づく SQL Server エラーの説明を、通知メッセージに含めるかどうかを指定します。 include_event_description_in のデータ型は tinyint で、既定値は NULL です。次の値を 1 つ以上指定できます。

  値	説明
  0	なし
  1	電子メール
  2	ポケットベル
  4	net send
  7	すべて

• [ @database_name =] 'database'
  警告に関連するデータベースの名前を指定します。警告を発するには、このデータベースでエラーが発生する必要があります。 database のデータ型は sysname です。角かっこ ([ ]) で囲まれた名前は使用できません。 既定値は NULL です。

• [ @event_description_keyword =] 'event_description_keyword'
  エラー メッセージ ログ内でエラーの説明を検索する場合に使用する文字シーケンスを指定します。 Transact-SQL LIKE 式のパターン検索文字を使用できます。 event_description_keyword のデータ型は nvarchar(100) で、既定値は NULL です。 このパラメーターは、オブジェクト名をフィルター選択する場合に便利です (例、%customer_table%)。

• [ @job_id =] job_id
  ジョブ識別番号。 job_id のデータ型は uniqueidentifier で、既定値は NULL です。 job_id を指定した場合は、job_name を省略する必要があります。

• [ @job_name =] 'job_name'
  この警告への応答として実行するジョブの名前を指定します。 job_name のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。 job_name を指定した場合は、job_id を省略する必要があります。

• [ @occurrence_count = ] occurrence_count
  警告が発生した回数をリセットします。 occurrence_count のデータ型は int で、既定値は NULL です。0 のみを指定できます。

• [ @count_reset_date =] count_reset_date
  発生回数を最後にリセットした日付をリセットします。 count_reset_date のデータ型は int で、既定値は NULL です。

• [ @count_reset_time =] count_reset_time
  発生回数を最後にリセットした時刻をリセットします。 count_reset_time のデータ型は int で、既定値は NULL です。

• [ @last_occurrence_date =] last_occurrence_date
  警告が最後に発生した日付をリセットします。 last_occurrence_date のデータ型は int で、既定値は NULL です。0 のみを指定できます。

• [ @last_occurrence_time =] last_occurrence_time
  警告が最後に発生した時刻をリセットします。 last_occurrence_time のデータ型は int で、既定値は NULL です。0 のみを指定できます。

• [ @last_response_date =] last_response_date
  SQLServerAgent サービスが最後に警告に応答した日付をリセットします。 last_response_date のデータ型は int で、既定値は NULL です。0 のみを指定できます。

• [ @last_response_time =] last_response_time
  SQLServerAgent サービスが最後に警告に応答した時刻をリセットします。 last_response_time のデータ型は int で、既定値は NULL です。0 のみを指定できます。

• [ @raise_snmp_trap =] raise_snmp_trap
  予約済み。

• [ @performance_condition =] 'performance_condition'
  'itemcomparatorvalue' の形式で表す値を指定します。 performance_condition のデータ型は nvarchar(512) で、既定値は NULL です。次の要素で構成されます。

  形式の要素	説明
  Item	パフォーマンス オブジェクト、パフォーマンス カウンター、またはカウンターの名前付きインスタンス。
  Comparator	演算子 >、<、または = のいずれか。
  Value	カウンターの数値。

• [ @category_name =] 'category'
  警告カテゴリの名前を指定します。 category のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。

• [ @wmi_namespace= ] 'wmi_namespace'
  イベントのクエリに対する WMI 名前空間を指定します。 wmi_namespace のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。

• [ @wmi_query= ] 'wmi_query'
  警告に対する WMI イベントを指定するクエリを指定します。 wmi_query のデータ型は nvarchar(512) で、既定値は NULL です。

リターン コード値

0 (成功) または 1 (失敗)

説明

sysmessages が Microsoft Windows アプリケーション ログに書き込まれた場合にのみ、警告を発することができます。

sp_update_alert では、パラメーター値を指定した警告の設定のみが変更されます。 パラメーターを省略した場合は、現在の設定が保持されます。

権限

このストアド プロシージャを実行するには、sysadmin 固定サーバー ロールのメンバーであることが必要です。

使用例

次の例では、警告が有効になっている Test Alert の設定を 0 (無効) に変更します。

USE msdb ;
GO

EXEC dbo.sp_update_alert
    @name = N'Test Alert',
    @enabled = 0 ;
GO

関連項目

参照

sp_add_alert (Transact-SQL)

sp_help_alert (Transact-SQL)

システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)