データベースの作成

このトピックでは、SQL Server 2012 で SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用して、データベースを作成する方法について説明します。

このトピックの内容

  • 作業を開始する準備:

    制限事項と制約事項

    前提条件

    推奨事項

    セキュリティ

  • 以下を使用してデータベースを作成するには:

    SQL Server Management Studio

    Transact-SQL

作業を開始する準備

制限事項と制約事項

  • SQL Server の 1 つのインスタンス上で最大 32,767 個のデータベースを指定できます。

前提条件

  • CREATE DATABASE ステートメントは自動コミット モード (既定のトランザクション管理モード) で実行する必要があり、明示的または暗黙的なトランザクション モードでは許可されません。

推奨事項

  • master データベースは、ユーザー データベースが作成、変更、または削除されるたびにバックアップする必要があります。

  • データベースを作成する際に、データ ファイルのサイズは、データベースに記述されるデータの最大量を基に可能な限り大きく設定しておきます。

セキュリティ

権限

master データベースの CREATE DATABASE 権限か、CREATE ANY DATABASE 権限または ALTER ANY DATABASE 権限が必要です。

SQL Server のインスタンス上のディスク使用量を管理するため、通常、データベースを作成する権限をいくつかのログイン アカウントに制限します。

[トップに戻る] リンクで使用される矢印アイコン[先頭に戻る]

SQL Server Management Studio の使用

データベースを作成するには

  1. オブジェクト エクスプローラーで、SQL Server データベース エンジンのインスタンスに接続し、そのインスタンスを展開します。

  2. [データベース] を右クリックし、[新しいデータベース] をクリックします。

  3. [新しいデータベース] ダイアログ ボックスで、データベース名を入力します。

  4. すべての既定値をそのまま使用してデータベースを作成するには、[OK] をクリックします。変更する場合は、次に示すオプションの手順を続けて行います。

  5. 所有者名を変更するには、参照ボタン ([...]) をクリックし、別の所有者を選択します。

    注意

    SQL Server 2008 以降のバージョンでは、すべてのユーザー データベースでフルテキストが有効になっているため、[フルテキスト インデックスを使用する] オプションは常にオンに設定され、淡色表示されます。

  6. プライマリ データ ファイルとトランザクション ログ ファイルの既定値を変更するには、[データベース ファイル] グリッドで該当するセルをクリックし、新しい値を入力します。 詳細については、「データベースに対するデータ ファイルまたはログ ファイルの追加」を参照してください。

  7. データベースの照合順序を変更するには、[オプション] ページをクリックし、[照合順序] ボックスの一覧から照合順序を選択します。

  8. 復旧モデルを変更するには、[オプション] ページをクリックし、[復旧モデル] ボックスの一覧から復旧モデルを選択します。

  9. データベースのオプションを変更するには、[オプション] ページをクリックし、データベースのオプションを変更します。 各オプションの説明については、「ALTER DATABASE の SET オプション (Transact-SQL)」を参照してください。

  10. 新しいファイル グループを追加するには、[ファイル グループ] ページをクリックします。 [追加] をクリックし、ファイル グループを表す新しい値を入力します。

  11. 拡張プロパティをデータベースに追加するには、[拡張プロパティ] ページをクリックします。

    1. [名前] 列に、拡張プロパティを表す名前を入力します。

    2. [値] 列に、拡張プロパティのテキストを入力します。 たとえば、データベースを説明する 1 つ以上のステートメントを入力します。

  12. データベースを作成するには、[OK] をクリックします。

[トップに戻る] リンクで使用される矢印アイコン[先頭に戻る]

Transact-SQL の使用

データベースを作成するには

  1. データベース エンジンに接続します。

  2. [標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。

  3. 次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、[実行] をクリックします。 この例では、Sales データベースを作成します。 PRIMARY キーワードが使用されていないので、最初のファイル (Sales_dat) がプライマリ ファイルになります。 Sales_dat ファイルの SIZE パラメーターに MB も KB も指定されていないため、ファイルは MB を使用し、メガバイト単位で割り当てられます。 Sales_log ファイルは、SIZE パラメーターに MB サフィックスが明示的に指定されているため、メガバイト単位で割り当てられます。

```Transact-SQL
USE master ;
GO
CREATE DATABASE Sales
ON 
( NAME = Sales_dat,
    FILENAME = 'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\DATA\saledat.mdf',
    SIZE = 10,
    MAXSIZE = 50,
    FILEGROWTH = 5 )
LOG ON
( NAME = Sales_log,
    FILENAME = 'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\DATA\salelog.ldf',
    SIZE = 5MB,
    MAXSIZE = 25MB,
    FILEGROWTH = 5MB ) ;
GO
```

その他の例については、「CREATE DATABASE (Transact-SQL)」を参照してください。

[トップに戻る] リンクで使用される矢印アイコン[先頭に戻る]

関連項目

参照

ALTER DATABASE (Transact-SQL)

概念

データベース ファイルとファイル グループ

データベースのデタッチとアタッチ (SQL Server)

データベースに対するデータ ファイルまたはログ ファイルの追加