sp_grant_proxy_to_subsystem (Transact-SQL)

サブシステムに対するアクセス権をプロキシに与えます。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_grant_proxy_to_subsystem
     { [ @proxy_id = ] proxy_id | [ @proxy_name = ] 'proxy_name' },
     { [ @subsystem_id = ] subsystem_id | [ @subsystem_name = ] 'subsystem_name' }

引数

  • [ @proxy_id = ] id
    アクセス権を与えるプロキシのプロキシ識別番号を指定します。 proxy_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。 proxy_id または proxy_name のいずれかを指定する必要があります。両方を指定することはできません。

  • [ @proxy_name = ] 'proxy_name'
    アクセス権を与えるプロキシの名前を指定します。 proxy_name のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。 proxy_id または proxy_name のいずれかを指定する必要があります。両方を指定することはできません。

  • [ @subsystem_id = ] id
    アクセス権の対象となるサブシステムの識別番号を指定します。 subsystem_id のデータ型は int で、既定値は NULL です。 subsystem_id または subsystem_name のいずれかを指定する必要があります。両方を指定することはできません。 次の表は、各サブシステムの ID に指定できる値の一覧です。

    説明

    2

    Microsoft ActiveX スクリプト

    重要な注意事項重要

    ActiveX スクリプティング サブシステムは、Microsoft SQL Server の将来のバージョンで SQL Server エージェントから削除される予定です。 新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正することを検討してください。

    3

    オペレーティング システム (CmdExec)

    4

    レプリケーション スナップショット エージェント

    5

    レプリケーション ログ リーダー エージェント

    6

    レプリケーション ディストリビューション エージェント

    7

    レプリケーション マージ エージェント

    8

    レプリケーション キュー リーダー エージェント

    9

    Analysis Services クエリ

    10

    Analysis Services コマンド

    11

    SSIS パッケージ実行

    12

    PowerShell スクリプト

  • [ @subsystem_name = ] 'subsystem_name'
    アクセス権の対象となるサブシステムの名前を指定します。 subsystem_name のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。 subsystem_id または subsystem_name のいずれかを指定する必要があります。両方を指定することはできません。 次の表は、各サブシステムの ID に指定できる値の一覧です。

    説明

    ActiveScripting

    ActiveX スクリプト

    CmdExec

    オペレーティング システム (CmdExec)

    Snapshot

    レプリケーション スナップショット エージェント

    LogReader

    レプリケーション ログ リーダー エージェント

    Distribution

    レプリケーション ディストリビューション エージェント

    Merge

    レプリケーション マージ エージェント

    QueueReader

    レプリケーション キュー リーダー エージェント

    ANALYSISQUERY

    Analysis Services クエリ

    ANALYSISCOMMAND

    Analysis Services コマンド

    Dts

    SSIS パッケージ実行

    PowerShell

    PowerShell スクリプト

説明

サブシステムへのアクセス権をプロキシに与えても、プロキシで指定されているプリンシパルに対する権限は変更されません。

権限

sp_grant_proxy_to_subsystem を実行できるのは、sysadmin 固定サーバー ロールのメンバーだけです。

使用例

A. ID を使用してサブシステムへのアクセス権を与える

次の例では、ActiveX スクリプティング サブシステムへのアクセス権を、プロキシ Catalog application proxy に与えます。

USE msdb ;
GO

EXEC dbo.sp_grant_proxy_to_subsystem
    @proxy_name = 'Catalog application proxy',
    @subsystem_id = 2;
GO

B. 名前を使用してサブシステムへのアクセス権を与える

次の例では、SSIS パッケージ実行サブシステムへのアクセス権を、プロキシ Catalog application proxy に与えます。

USE msdb ;
GO

EXEC dbo.sp_grant_proxy_to_subsystem
    @proxy_name = N'Catalog application proxy',
    @subsystem_name = N'Dts' ;
GO

関連項目

参照

sp_revoke_proxy_from_subsystem (Transact-SQL)

sp_add_proxy (Transact-SQL)

sp_delete_proxy (Transact-SQL)

sp_update_proxy (Transact-SQL)

概念

SQL Server エージェントのセキュリティの実装