情報スキーマ ビュー (Transact-SQL)

情報スキーマ ビューは、SQL Server がメタデータの取得のために提供するいくつかの方法のうちの 1 つです。 情報スキーマ ビューでは、システム テーブルに依存しない、SQL Server メタデータの内部ビューが提供されます。 基になるシステム テーブルに大きな変更が加えられても、情報スキーマ ビューによって、アプリケーションは正しく動作できます。 SQL Server に含まれる情報スキーマ ビューは、ISO 標準定義の INFORMATION_SCHEMA に従います。

重要な注意事項重要

情報スキーマ ビューに対しては、旧バージョンとの互換性を維持できない変更がいくつか加えられています。 これらの変更は、個々のビューのトピックで説明します。

SQL Server は、現在のサーバーを参照するときに、3 つの要素で構成される名前付け規則をサポートします。 ISO 標準も、3 つの要素で構成される名前付け規則をサポートします。 しかし、両方の名前付け規則で使用される名前は同じではありません。 情報スキーマ ビューは、INFORMATION_SCHEMA という特殊スキーマで定義されます。 このスキーマは、各データベースに含まれます。 各情報スキーマ ビューは、特定のデータベースに格納されているすべてのデータ オブジェクトのメタデータで構成されています。 次の表は、SQL Server 名と SQL 標準名の関係を示しています。

SQL Server 名

対応する等価な SQL 標準名

Database

Catalog

Schema

Schema

Object

Object

ユーザー定義データ型

Domain

この名前マッピング規則は、次の SQL Server の ISO 互換ビューに適用されます。

CHECK_CONSTRAINTS

REFERENTIAL_CONSTRAINTS

COLUMN_DOMAIN_USAGE

ROUTINES

COLUMN_PRIVILEGES

ROUTINE_COLUMNS

COLUMNS

SCHEMATA

CONSTRAINT_COLUMN_USAGE

TABLE_CONSTRAINTS

CONSTRAINT_TABLE_USAGE

TABLE_PRIVILEGES

DOMAIN_CONSTRAINTS

TABLES

DOMAINS

VIEW_COLUMN_USAGE

KEY_COLUMN_USAGE

VIEW_TABLE_USAGE

PARAMETERS

VIEWS

また、いくつかのビューは、文字データやバイナリ データなど、別のクラスのデータへの参照を含んでいます。

情報スキーマ ビューを参照する場合は、INFORMATION_SCHEMA スキーマ名を含む修飾名を使用する必要があります。 以下に例を示します。

SELECT TABLE_CATALOG, TABLE_SCHEMA, TABLE_NAME, COLUMN_NAME, COLUMN_DEFAULT
FROM AdventureWorks2012.INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE TABLE_NAME = N'Product';
GO

関連項目

参照

システム ビュー (Transact-SQL)

データ型 (Transact-SQL)

システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)