Create 要素 (XMLA)

Microsoft SQL Server Analysis Services インスタンス上にオブジェクトを作成するために Execute メソッドによって使用される Analysis Services Scripting Language (ASSL) 要素を格納します。

構文

<Command>
   <Create Scope="enum" AllowOverwrite="boolean">
      <ParentObject>...</ParentObject>
      <ObjectDefinition>...</ObjectDefinition>
   </Create>
</Command>

要素の特性

特性

説明

データ型と長さ

なし

既定値

なし

基数

0-n : 省略可能な要素で、出現する場合は複数回の出現が可能です

要素のリレーションシップ

リレーションシップ

要素

親要素

Command

子要素

ObjectDefinitionParentObject

属性

属性

説明

AllowOverwrite

省略可能で、Boolean 型の属性。 True に設定されている場合、ObjectDefinition 要素内で定義されたオブジェクトは、Analysis Services インスタンス上の既存のオブジェクトを上書きできます。 この属性が省略されている場合、または False に設定されている場合は、オブジェクトが既に存在するとエラーが発生します。

Scope

省略可能で、Enum 型の属性。 ObjectDefinition 要素内で定義されたオブジェクトの存続期間を定義します。 この属性が省略された場合、ObjectDefinition 要素内で定義されたオブジェクトは Analysis Services インスタンス上に保存されます。 使用できる値は以下のとおりです。

  • Session

    ObjectDefinition 要素内で定義されたオブジェクトは、XML for Analysis (XMLA) セッションの期間だけ存続します。

    注意

    設定値 Session を使用する場合、ObjectDefinition 要素に含めることができるのは ASSL 要素 DimensionCube、または MiningModel だけです。

説明

各 Create 操作は、ParentObject 要素によって指定される親の下に 1 つの主要なオブジェクトを作成します。 親オブジェクトが省略された場合、作成先の Analysis Services インスタンスと見なされます。 主要なオブジェクトの親が作成先のインスタンスでない場合には、これによってエラーが発生します。

使用例

次の例は、Test Database という名前の空のデータベースを Analysis Services インスタンス上に作成します。

<Create xmlns="https://schemas.microsoft.com/analysisservices/2003/engine">
   <ObjectDefinition>
      <Database xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
         <Name>Test Database</Name>
         <Description>A test database.</Description>
      </Database>
   </ObjectDefinition>
</Create>

関連項目

概念

コマンド (XMLA)